ヒョンの大切な人。２ (ページ23)

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待ち望んだはずの。ページ23

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とうとう俺は除隊の日を迎えた。

訓練所の修了式のときのように、一番に出迎えてくれた涙目のトゥギヒョンに抱きしめられながら……

もうこれからはいつでも、

家族に、
メンバーに、
ファンたちに、

Aヌナに…会えるんだよな？

考えただけで、すごくわくわくする。

最後の休暇では、Aヌナと会えなくて…

仕事が忙しくて時間がないらしいってヒチョリヒョンが。

そのヒチョリヒョンも、最近会えてないって…。

Aヌナ、会いたいよ。

久々に電源を入れたスマホには、ごっそりたまったたくさんのメッセージが。

「あ！」

その中に見つけたAヌナの名前を、慌ててタップした。

―ドンへくん、1年9ヶ月本当にお疲れさまでした！
お出迎えできなくて本当に本当に、ごめんね。
おかえりなさい^^―

「………なんだ。今日も会えないのか」

ちょっとガッカリしたけど、こうやってメッセージをくれたことがただただ嬉しくて。

―ただいま。いつ会える？早く会いたい―

俺はすぐにメッセージを送信して、返事を待った。

でも。

次の日も、

その次の日も。

いつまで経っても、Aヌナから返事が来ることはなかった。

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