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【ナツキスバル】風邪(現パロ) ページ34

熱い…

息が苦しい

ハァハァと大袈裟に呼吸をするのは、苦しさを紛らわすための代償行動かもしれない。とにかく熱くて苦しい。喉もひりつくように痛む。きっと咳をしすぎたせいで傷ついているのだろう。

薄い布団の中で光る画面に、「今日は行けなくなった。ごめん。」とだけ打ち込んで彼に送った。

体から力が抜ける。

とにかく何もしたくない。
正直水は飲みたいけどそれどころではない。とにかく体が熱くて、氷嚢だって欲しかったけど、とりにすらいけないくらい体がだるい。

わたしこのまま死ぬかもなぁ

朝から何も食べてないし

思考のネジがぶっとんで謎理論で私は死ぬ気がする。
死ぬならお母さんとお父さんと…おばあちゃんにも何か言わなきゃ

それから……

あいつだ、菜月昴とかいう私の彼氏。

今日のデート、絶対楽しみにしてたろうなぁ。ずっと前から言ってたもんね、東京デート行きたいって。

ごめんね。待ち合わせもそろそろ過ぎそうだし、LINE見てくれたかな。がっかりするだろうなぁ。



「うう…体温くらい、計らなきゃ…」

計った体温によっては病院も検討しないとだめな気がする。
ベッド横の机の上にある体温計へ手を伸ばすも、体勢を崩してベッドから床へごろんと転落し、身体を強かに打ち付けた。

「いぎっ」

こんな時でも意識は途切れそうになった。眠たいのだ。


あぁ…クソ眠い……
でもここで寝たら死ぬ気がする……




あ〜〜…床が冷たくて気持ちいい…眠い…

くそ…

なんか鬼のように着信来てるけど、出られる気がしない

スマホ持ったまま寝ちゃだめだ。誤爆でもしたらどうするの。




『A、どうした』

喉がイガイガしてきた…痛いなぁ…

「えほっ、ごほっ、ゔぇっ…」

『何かあったのか?』

近くで誰か喋ってる。

「やばい…しぬ…」

『A!!』

あぁ〜…ねむい…
もう全部後まわしでいいじゃないか。寝てしまおう。風邪には睡眠が大切って言うし…

『ぃ……!』

「(うるさい…)」

電話を通して聞こえる声を無視して、私は安らかな睡魔に誘われ、重たくなるまぶたを閉じた。

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「」(プロフ) - 誰かナツキスバルのゆめしょ書いてよぉ…… (2022年9月24日 22時) (レス) id: 4fb2260fe5 (このIDを非表示/違反報告)
「」(プロフ) - 新しい話ができ次第、前作のエピソードを一つ消す予定です。 (2022年5月21日 15時) (レス) id: 4fb2260fe5 (このIDを非表示/違反報告)
「」(プロフ) - リアルのお仕事が死ぬほど忙しいです。 (2022年5月21日 15時) (レス) id: 4fb2260fe5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:「」 x他1人 | 作成日時:2021年9月15日 8時

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