【ナツキスバル】デート5 ページ22
「……てめぇらがどんな風にその子を見てんのかは知らねぇけどよ、目ン玉腐ってんのは良くわかったよ。」
「あァ？」
恐ろしい形相で、スバルが前へ踏み出した。
「俺にとっては何よりも大事な子だ。その子の価値も分からない奴の側になんか置いておけねぇんだよ。
だから」
「俺の女に手を出すな」
スバルが男に殴りかかる。男はヘラヘラとその拳をかわし、カウンターを食らわせようとした。
が、
「いっでぇ！！」
スバルは殴ると見せかけて男のスネを勢い良く蹴り飛ばした。
「走んぞ」
痛みで男がAの手を放し、隣の男がぽかんとしている隙に、スバルはAの手をとって素早く駆け出した。
背後で何か男が叫んでいるが、無視して大通りへと抜け出した。
――――――――
大通りにつくと、二人は息を切らしていた。
「ぜぇ、はぁ…
さすがに振り切ったか…」
「はぁ……スバル…あの…」
「ふぅ……ん？どした？」
スバルが、先程の怒りの表情から打って変わってAに優しく微笑みかける。
それが、Aにとって、痛いほど辛かった。
「迷惑かけて…ごめん、なさい…」
「確かに迂闊に裏路地に入るのは良くなかったけど、迷惑なんて思ってないよ
あいつらの言ってたことなんて気にすんなって」
「でも、1歩間違えたらスバルが怪我するかもしれなかった！」
「でも、結果的には怪我なんてしてないぜ？」
「……スバルは、こんなにしてる私のこと嫌いにならないの…？」
「はは、なんで嫌いになるんだよ！」
「女の子に絡まれてたとき、スバルは嬉しかったんじゃないかと思って…」
「……流石に怒るぞ。」
「ご、ごめんなさい…！」
「はぁ〜…
俺がどれだけAのこと好きか伝わってると思ってたから何も言わなかったのに……」
「えっ」
そうだったんだ、と、Aの意外そうな顔を見て、再度大きな溜息をついたスバルは、困ったようにまた笑顔を見せた。
「やっぱりもっと、ちゃんと話さなきゃだな、俺達。」
「そう、だね…」
スバルがそっとAの手に指を絡め、Aもそれに応えるように手を繋いで、二人は歩き出した。
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「」(プロフ) - 誰かナツキスバルのゆめしょ書いてよぉ…… (2022年9月24日 22時) (
レス) id: 4fb2260fe5 (このIDを非表示/違反報告)
「」(プロフ) - 新しい話ができ次第、前作のエピソードを一つ消す予定です。 (2022年5月21日 15時) (レス) id: 4fb2260fe5 (このIDを非表示/違反報告)
「」(プロフ) - リアルのお仕事が死ぬほど忙しいです。 (2022年5月21日 15時) (レス) id: 4fb2260fe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：「」 x他1人 | 作成日時：2021年9月15日 8時
