【ナツキスバル】デート(4章後) ページ18
「……でさぁ、おっちゃんが珍しくオマケしてくれてさぁ!」
「……ふーん…」
「えっ」
スバルはとても驚いた。いつも素直な彼女が、珍しくヤキモチを妬いていたからだ。
――――――――――
事の始まりは王都までデートに出掛けていた二人が、昼食をとるために飲食店に入ったことだ。
「これ、美味しーね、スバル!」
「マジだな、こりゃ当たりだわ」
二人がけのテーブル席で楽しく食事を摂っているスバルとAであったが、そこへ、二人組の女性が近づき、声をかけてきた。
「あの、もしかして、『ナツキ・スバル』様ですか?」
女性たちの外観は少し派手目で、若い印象を受ける。悪い言い方をすれば、男ウケが良さそうな装いだった。
急な問いかけに、スバルは戸惑いながら答えた。
「え、そうですけど…
なんで俺の名前知って…」
「何言ってるんですか!王都じゃ有名ですよ!白鯨討伐の立役者だとか、大兎殲滅の英雄とか!」
「そうですよ!噂には聞いていたけど、まさかこんな場所で出会えるなんて!」
「えっ、ああ、ありがとうございます…。でも俺、そんな言われるほど大したことは…」
「そんなことないですよ!照れちゃってるんですか?かわい〜!!」
「お話に聞くよりも凛々しいお方でおどろいちゃいました!」
謙遜するスバルに対して、女性は急に腕を組み、たわわに実った胸をスバルの腕に擦りつけた。
スバルはぎょっと目を見開き、慌てて腕を解こうとするが、如何せん相手が女性だ。あまり乱暴に扱うこともできず、ただ困るばかりで大した抵抗もできていない。
そこへ、今まで静観していたAから声がかかった。
「すみません、その人、困っているので放してもらっていいですか」
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「」(プロフ) - 誰かナツキスバルのゆめしょ書いてよぉ…… (2022年9月24日 22時) (レス) id: 4fb2260fe5 (このIDを非表示/違反報告)
「」(プロフ) - 新しい話ができ次第、前作のエピソードを一つ消す予定です。 (2022年5月21日 15時) (レス) id: 4fb2260fe5 (このIDを非表示/違反報告)
「」(プロフ) - リアルのお仕事が死ぬほど忙しいです。 (2022年5月21日 15時) (レス) id: 4fb2260fe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:「」 x他1人 | 作成日時:2021年9月15日 8時