【ナツキスバル】夢2 ページ17
そんな覚悟を決めていた中、スバルは、シャツの袖口をくいっと弱々しい力で引っ張られる。ふと横を見ると、こちらの様子を伺いながら、そわそわとするAの姿があった。
「ねっ、ねぇ…スバル…。私も、スバルにあ〜ん、したい…。し、しても…いい…?」
普段は内気なAが、たどたどしくも自らの主張をしてきたことに、言いようもない胸の疼きを感じたスバルは、少しだらしない顔になってAに答える。
「お、いいぜ〜!ちょーだい」
「は、はい…あ〜ん…」
Aが差し出した料理を口に含めば、確かな美味しさ。
「(Aも料理上手になったなぁ…)」
感慨深い思いに浸ると同時に、そわそわしているAに料理の感想を伝える。
「すげーうまかったぜ!」
「ほ、ほんと?」
不安げな表情からぱぁっと笑顔を見せるAを、スバルはすこし揶揄った。
「ところで、今日はヤキモチさんか?」
「!ご、ごめんなさい…」
「謝んなくていいって!ヤキモチ妬いちゃうくらい俺のこと好きなんだろ?むしろ嬉しいって」
「よ、よかった…」
ほっとしたような表情になったAは頬を少し赤らめ、スバルの耳元へ近づき、囁いた。
「あ、あとね…今日は、私の日だから、よ、夜は…よろしく、お願いします……。」
Aとは何度も体を重ねているのに、毎回こうした初々しい反応をされるのが可愛らしくて、周囲の視線を気にせずスバルはAに抱きつく。
「かわいすぎて食べちゃいたい…」
顔を真っ赤にして少し押し黙ったAは、「夜まで待ってね」とスバルの背に手を回した。
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「」(プロフ) - 誰かナツキスバルのゆめしょ書いてよぉ…… (2022年9月24日 22時) (レス) id: 4fb2260fe5 (このIDを非表示/違反報告)
「」(プロフ) - 新しい話ができ次第、前作のエピソードを一つ消す予定です。 (2022年5月21日 15時) (レス) id: 4fb2260fe5 (このIDを非表示/違反報告)
「」(プロフ) - リアルのお仕事が死ぬほど忙しいです。 (2022年5月21日 15時) (レス) id: 4fb2260fe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:「」 x他1人 | 作成日時:2021年9月15日 8時