【ナツキスバル】兎小屋2 ページ14
「……てか、俺のこと気になってたって、なに…マジでイジメに来た…?」
「私がそんな野蛮なことするわけないでしょ。ゲロカス共と一緒にしないでくれる?」
「めっちゃ口悪いなお前…」
「ま、君は気づいてないかもだけど、私みたいに君のこと気にかけてくれる人もいるってことだよ。」
「は、はぁ…?」
(あんまりわかってない感じだな、こりゃ)
Aはお弁当の卵焼きを頬張りながら、疑問を顔に貼り付けたスバルに語る。
「君さ、結構真面目だよね。」
「は?」
急に話題が変わって混乱するスバルを前に、Aは弁当のタコさんウインナーを噛りながら話し出す。
「みんながサボる日直も学校に残って最後までちゃんとやるし、この前も教室のゴミ箱があふれかえってるの誰も気にしてないで放っておいてあるのに、君は気づいて片付けてた。それに、課題も忘れないで毎回提出してる。最初あんなにふざけてたのに、実は結構真面目じゃん、って思ってさ。」
……
「あ、めっちゃ観察されてて気持ち悪ぃ〜って思った?私だって気にするつもり無かったんだよ、ほんとは。
でも、たまたま君が本屋で参考書のコーナ物色してるの見ちゃってから、なんか気になっちゃってさ。実は裏で結構努力する人だったんだね、君。
君を見てて、チープな言葉だとは思うけど、すごいなって思ったよ。」
「そんなに、俺のこと見てたのかよ…
……そういえば最近、担任からちょいちょい声かけられるのって、もしかしてお前のせい?」
「あ、そうだよ。
私じゃ怪しまれるかと思って先生に『菜月くんのこと気にかけてあげてください!』ってお願いしたんだけど、あのクソ教師、結局君に挨拶するだけで何もしてなかったから、こうして私が満を持して出動したって感じ。」
ブロッコリーを咀嚼し終え、ゴクリと飲み込むと、彼女は続けた。
「本当なら一番問題解決する力を持ってる人に頼んでサッと解決してもらうつもりだったんだけどね」
困ったようにそうつぶやいた。
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「」(プロフ) - 誰かナツキスバルのゆめしょ書いてよぉ…… (2022年9月24日 22時) (レス) id: 4fb2260fe5 (このIDを非表示/違反報告)
「」(プロフ) - 新しい話ができ次第、前作のエピソードを一つ消す予定です。 (2022年5月21日 15時) (レス) id: 4fb2260fe5 (このIDを非表示/違反報告)
「」(プロフ) - リアルのお仕事が死ぬほど忙しいです。 (2022年5月21日 15時) (レス) id: 4fb2260fe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:「」 x他1人 | 作成日時:2021年9月15日 8時