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【ナツキスバル】失くし物9 ページ11

「でも、リンゴ売りのおっちゃんがそれっぽいものを見たって言ってたし、ちょいちょい目撃情報出てたあたり、だいぶ近づいてきてる感じするな!」

リンゴじゃなくてリンガだよ。噛んじゃったのかな、というのはさておき。

「そうだね!だいぶ収穫があったように感じるよ。明日、雨さえ降らなければ、何とかきれいなまま持って帰れるかもしれない。」

「だな。でももうかなり暗いな。」

「そうだね、だいぶ日が落ちてる。この時間にふらつくのは危ないから、今日はもう家に帰ろう。スバルは……家なき子だもんねぇ…」

「事実ではあるけど言い方がアレじゃない?!
ん、まーぁ…野宿とかになるかもなぁ」

「そ、そんなことさせないよ!
私の家に来て。しばらくはそこで君の家のこととか考えよう。」

「ええっ!!
い、いや、その…気持ちはすげー嬉しいけど、何というか、その…ちょっち恥ずかしいと言うか…………


……………急に好きな女の子の家に泊まるとか、俺の男の子的なアレが……」


「ごめん、ちょっと何言ってるのか分かんない」

彼が早口で何かまくしたてるが、最後の方は声が小さくて何言ってるのかわからない。


「いやぁ〜…だから、その…、急に男なんか連れ込んじゃっていいのかなぁ〜って……」

「へ?」

(そんなこと、全然考えてなかった……)

しかし、スバルだって別に変なことをする気はないだろう。一応形式的に聞いてくれたのだと納得する。

「全然いいよ。一人じゃ寂しかったし、誰かが一緒にいてくれる方が嬉しいし。
それに、今日の様子から見ても、スバルが変なことする人だとは思わないもん。気を遣わなくたっていいよ。」

にっこり笑ってそう答えると、スバルは少し赤くなった顔を抑えて天を仰ぎながら、深ーい溜息をつき、

「……あんまり無防備なのもどうかと思うぞ…」

と、一言だけ答えたのだった。



私は、新しい家族が増えたかのような気持ちで、彼を家に迎え入れ、その日を終えた。

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「」(プロフ) - 誰かナツキスバルのゆめしょ書いてよぉ…… (2022年9月24日 22時) (レス) id: 4fb2260fe5 (このIDを非表示/違反報告)
「」(プロフ) - 新しい話ができ次第、前作のエピソードを一つ消す予定です。 (2022年5月21日 15時) (レス) id: 4fb2260fe5 (このIDを非表示/違反報告)
「」(プロフ) - リアルのお仕事が死ぬほど忙しいです。 (2022年5月21日 15時) (レス) id: 4fb2260fe5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:「」 x他1人 | 作成日時:2021年9月15日 8時

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