【ナツキスバル】おやすみ2 ページ2
「んなぁ〜〜〜！なでなでして寝かしつけにきてるなぁ…！！ずるいぞぉ…」
ぽすぽすと頭をなでる手が優しくて、つい微睡んでしまう。これは寝かしつけに来ている手だ。
「無理しないで。早く休んじゃってください。明日仕事もあるんでしょ」
そうしたらスバルが一人になっちゃうじゃん。
「やだ…一緒にお布団入りたい……。」
「…ふっ……」
急にスバルが軽く笑う。
「？」
「いや、アヤさんって俺よりずっと歳上なのに、結構子どもっぽいんだなぁって」
スバルが笑いをこらえながら言う。確かに甘えてしまうことはあるけど、年上の威厳は守ってきたつもりだ。
「……そんなことない」
「拗ねんなってぇ、お姫様ぁ」
「拗ねてない」
「じゃあこのぷっくりほっぺは何なんだよ」
スバルが苦笑いしながら頬をつつく。
最近は時折敬語を崩してくれるようになった。距離が近くなったようで少し嬉しい。
「それに、もうすぐ終わるんでしょぉ？
ならそれまでもうちょっと起きてるから……。
そしたら一緒に寝ようよ……。」
「俺と一緒に寝てくれるんですか。」
「うん。やくそく…」
「……俄然やる気が湧いてきました。速攻で仕上げるので待っててください。」
「ん、待ってるー…」
妙に気合の入った彼が、さっとパソコンに向き合った。
〜〜〜〜〜
「……さん…、Aさん……」
「ん…？」
気がつくと私は寝てしまったらしい。課題を終えたらしいスバルが私に声をかけていたのに気づき、少し意識が覚醒する。
「やっぱり寝ちゃったか」
頭上から、少し残念そうな声がする。
スバルは私が起きかけているのに気づいていないようだった。私にタオルケットをかけて、お姫様抱っこで抱き上げてくる。
そのままベッドに運んで、一緒の布団に入った。
折角だ、少し意識も覚醒してきたし、せめてお疲れとかおやすみくらい言いたい。
私は口を開き、
「お…」
おつかれ
と言おうとした。
そのとき、
…………
唇にやわっこいものが触れて、すぐ離れた。
「おやすみ」
そう言って、彼は私の頭をひと撫でして、布団を深くまでかぶった。
私はというと、さっきまで夢うつつだったのに、さっきのちゅーで意識が完全に覚醒してしまった。その日の夜は、右側に眠る体温を妙に意識してしまい眠れなくなったのだった。
【ナツキスバル】失くし物（本編 第一章 if）→←【ナツキスバル】おやすみ（現パロ、年上）
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「」(プロフ) - 誰かナツキスバルのゆめしょ書いてよぉ…… (2022年9月24日 22時) (
レス) id: 4fb2260fe5 (このIDを非表示/違反報告)
「」(プロフ) - 新しい話ができ次第、前作のエピソードを一つ消す予定です。 (2022年5月21日 15時) (レス) id: 4fb2260fe5 (このIDを非表示/違反報告)
「」(プロフ) - リアルのお仕事が死ぬほど忙しいです。 (2022年5月21日 15時) (レス) id: 4fb2260fe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：「」 x他1人 | 作成日時：2021年9月15日 8時
