[女性向け] 短編夢小説リゼロ (ページ6)

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【ナツキスバル】酒（現パロ、下品、年上）ページ6

「んぇ〜〜、お酒美味しぃ〜！！！」

　頭の悪そうな声が飛ぶ。
今日は、スバルが私の家に泊まりに来ているのだ。今年で受験を迎える彼に息抜きとして提案したところ、二つ返事で来てくれることになった。
彼のご両親からもオーケーサインが出ている。

　私は勿論、年上として頑張っている彼に精一杯のおもてなしをするつもりだったのだ。そう、だったのだが。

　ーー

　ご馳走を用意して、二人でこたつに入り近況を語り合っていた。なかなか会えなかった日々が続いたせいか、積もる話もあり話が弾む。そのついでに、ついついお酒も進みやすくなってしまった。そうして比較的酒に弱い私は直ぐに酔っ払ってしまったのだ。ごめん。

「あたまふぁーふぁーすぅるろぉ〜〜」

何を言っているのか自分でも分からないくらいには酔ってしまっていた。

「頭がふわふわするって言ってるんですか？
お酒飲みすぎてるからですよ。もう控えてください。」

彼には意味が通じてたらしい。すばりんがるすごいすごい。

「すばりゅ〜」

「もう寝たほうがいいっすよ」

「う゛〜〜ん゛ん゛」

ごろりとだらしなく床にねっころがる。なんでこんなだらしない人間と一緒にいるんだお前は全く。

………私が誘ったからか……

閑話休題、

「ねぇ〜スバル」

「ん？」

「最近どう？疲れてる？」

受験期の彼のことだ。意外と賢い(ずる賢いと言うべきか？)こいつは、毎日サボらずに受験勉強に勤しんでいるのだろう。疲れもそろそろ出てくるはずだ。あんまり根詰めすぎないでほしいのが恋人としての心情である。

「疲れてるっちゃ疲れてるけど、こうしてAさんと一緒にいられるだけで元気出ますよ」

あらっ可愛いことを抜かしよるじゃないかこいつ。私はスバルのこういうところが

「好きなんだよなぁ」

「え？何がですか？」

ついつい言葉に出ていた。キモすぎる。

「なんでもないよぉ〜
わたしもスバルと一緒にいると元気になるよ。
へへ、うれしーな」

なんてくだらなく、でも半分安心しながら答えた。

「勉強はちょっとたいへんだけど、なんとか乗り切れる気はします」

偉いじゃん。みんなこれをこれを乗り越えて大人になってくんだなァ…。なんてこの年でしみじみババァ節を披露しながら

　私は頑張る彼に、一つある提案をした。