[女性向け] 短編夢小説リゼロ (ページ48)

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【ナツキスバル】写真4 ページ48

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　本日二度目、やばい、と思った。

　スバルは明らかに、Aに避けられていた。
　目が合えば逸らされるし、近づこうとすればその分距離を取られて、逃げるように他の友達と話し出す。

(けっ…いつも俺にべたべたに甘えてくるくせに…！)

流石に腹も立ってくる。そこまでしなくてもいいじゃん…とか。

仕方がないので、昼休み、二人きりで話すことにする。

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　昼休みになり、俺は彼女の腕を無理やり掴んでひっぱていく。教室内はヒューッ！！とか、ついにかぁ！とか騒がれていたが、無視してずんずん先へ進む。

「ちょっと…腕痛い…」

「うるせぇ」

　悪態をつく彼女にはまだ腹が立っているが、そのままの連れて行った。

　校舎裏まで来ると、彼女を壁に押し付けて両手を付き、逃げられないようにする。

「なぁ、この前のこともそうなんだけど、まずお前に言いたいことがあってさ……」
「私も言いたいことがある」

俺から切り出すが、Aに遮られる。

「……なに？」

俺は極力落ち着いて聞いた。少しヤバい気がする。本日3回目のやばい。

「スバルは私のこと好きじゃないでしょ。」

違わない？と聞いてくる彼女は、思っていたよりあっけらかんとして見える。悲しげでも、ましてや怒っているようにも見えない。
電話口で聞こえた悲しげな声は聞き間違いだったのかというくらい。

「前から思ってたんだけど、スバルは好きな人が多すぎるよ。
多分だけど、私に対する好きはラブじゃなくてライクだよ。友達の延長線上。」

　自身の髪の毛を、指先でくるくると弄りながら、彼女はそう語る。

「ちが…」

「私も勘違いしてた。」

「え？」

　予想外の返答にかなり焦る。これは関係修復どころか、もう二度と治ることがないような気がする。おそらく、いやほぼ確定でAは俺を振ろうとしている。

「スバルが優しくしてくれるから、つい甘えてた。
今思えば、君の自由を奪ってたんだなと思う。」

「何言って」
「もう、終わりにしよう」

　そう言って逃げるように去ろうとするから、慌ててAの体ごと引き寄せて抱き止める。

「やめてよ

もう、勘違いさせないで……」

　さっきまで平気そうにしていた彼女が、ボロボロ泣き出した。我慢していたのだろう。自分のやらかしにかなり後悔した。