【ナツキスバル】写真3 ページ47
「おはよう。ラムよ。急にかけて驚かせたわね。
……ええ、あなたに報告しなければならないことができたのよ。
………そうね、バルスのことね。」
どうやらラムはAに俺のことを報告するつもりらしい。あれ、もしかしてこれ公開処刑じゃね…?
「ちょ、姉様やめ…」
「A、落ち着いて聞きなさい。今バルスの部屋に来ているのだけれど、
この駄犬は
エミリア様の写真を使って自慰をしていたわ。」
(は……あ!?!?)
「……ええ、そういうことみたいね。本当に救いようのないクズだわ。
……そうね、早く話し合うことね。じゃあ。」
ラムが通話を終える際、電話口からかすかにすすり泣く声が聞こえた。
………ヤバい…。
「ね、姉様なんてことしてくれちゃってんのぉ!!!」
「心外ね、ラムは二人の仲を早く修復させたいだけよ。」
「どの口が!!」
「唾を飛ばさないで頂戴。」
ラムは、心底うるさそうに耳を塞ぎ、
「あなた達二人の仲がなかなか直らないから、レムとエミリア様がずっと心配しているのよ。もう見ていられないったらないわ。」
それで…ラムがわざわざ家に来たのも頷ける。
しかし、だ
「さっきの電話は余計に関係悪化させてんだろ!?」
ラムは、はぁ…と深い溜息をつき、一言
「こうすれば、バルスは必ずAに弁解しに行かなければなくなるでしょ。」
それを聞いて、ラムの考えがわかった。つまりは、会いに行かなければいけない状況を作り出し、強制的に二人に話す機会を与えるという……荒業だった。
「はぁぁあ…自分から会いに行かなかったツケが回ってきたってことか……」
「あとはなんとかして頂戴。もし、関係が戻らなかったら、ラムからも口添えをしてあげるわ。早く支度して学校へ行くことね。」
ラムはそのまま学校へと向かっていった。
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作者名:「」 x他1人 | 作成日時:2021年4月16日 22時