[女性向け] 短編夢小説リゼロ (ページ46)

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【ナツキスバル】写真2 ページ46

なんなら、この前の喧嘩中の彼女の態度や表情だってかわいかった。ちょっといじり甲斐のある可愛さがあって、放っておけない。
　
　顔だって、別段可愛いわけじゃないし、なんならごく普通なんだけど、自分のために健気な彼女のことが好きだった。

　……ムラムラしてきた。

　もう十分我慢した。いいだろう…

　今、ここに決定した。今から彼女の水着姿をおかずにする。

　ついに、その股間にそそり立つ快楽に、長年の恋人、右手が手をかける。

その時。

ｺﾝｺﾝ、

「バルス、入るわよ」

小さいノックの音に、俺は反応が遅れてしまった。

　入ってきたラムは、一瞬ギョッとしていた。なぜなら、とっさに隠したものの、"局部のみを隠した男が、ベッドの上で、水着姿の女が写った写真を手に、右手を股間に添えている"からだ。

　ナニをしようとしていたかは、一目瞭然だった。

「バルス、何をしているの。」

「いや、お前こそここで何してんだよ！？」

　なぜラムが来るのかわからない。なぜ急に？？？

「レムが風邪で休みだから、ラムが代わりに役立たずのバルスを起こしに来てあげたのよ。泣いて喜びなさい。」

「起こしに…？」

　気づけば時間は6時を過ぎていた。どうやら随分と考え込みすぎてしまっていたようだ。

「だとしても、ラムが代わりに起こしに来てくれるだなんて…、明日は槍でも降るのか……？」

「あら、相当切り落とされたいのね。」

「何を！？」

「ナニを、かしらね。

あと、早くその粗末なものを仕舞いなさい。」

　自分の今の状況にハッとし、羞恥心が時間差で迫ってくる。

「もおおおお！！！ってかほんとになんで姉様が俺を起こしに来てくれたんだよおおありがとうだけどよぉおお！！」

「勘違いしないで頂戴。別にラムも来たくて来たわけじゃないもの。レムに頼まれたのよ。可愛いレムの頼みだもの。仕方がないわ。ラムの優しさに感謝するのね。」

　そういうことだったのか、と、思いつつも、恋人がいるのに他の女の子に毎朝起こしに来てもらうなんて、だいぶイカれてるなと自分でも思った。

「恋人がいるのに、レムに起こしに来てもらうなんて贅沢者ね。本当に気色悪いわ。潰してやろうかしら」

どうやら姉様にも考えがバレていた。

「潰すってのは勘弁……って、姉様？何してんの？」

　ラムは胸ポケットからおもむろに携帯を取り出すと、誰かに電話をかけているようだった。