[女性向け] 短編夢小説リゼロ (ページ36)

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【ナツキスバル】両親5 ページ36

「確かに、未成年と社会人が付き合う、というのは、あんまり認められたことじゃない。」

「はい…」

「恋愛をするのは自由です。しかし、あなたは大人、息子はまだ子ども。
先程の話で、あなたのご自宅で何度か二人で会っていることもお聞きしましたが、親元の許可なく未成年を自宅に上げることだって、本来なら犯罪だ。
申し訳ないという気持ちがあるのなら、二人が付き合っていることをきちんと私達にも言ってくれていなかったというのは、重く反省すべき点だと思います。」

「は…はい……。返す言葉もございません……」

　彼の一字一句が非常に重たく、そして清々しいほど鋭い正論だった。反論の余地もない。
　いや、反論する気は元から更々ないが……。

　鉛のような耐え難い重圧に、なんとか向き合おうとしていた顔をついに完全に俯かせてしまう。

スバルのお父さんは、続けて口を開いた。

「ですが…

今日、あなたを此処へお呼びしたのは、あなたにお礼を申し上げたいと思っていたからなんです。」

「へ」

予想外の方向から投げられた言葉に突然殴られ、ぽかんとして間抜けな声が出た。

「あれこれ聞きすぎてしまってすみません。単純に二人の関係をちゃんと知りたいと思って、聞いてしまっていたんです。」

と、お父さんは少しはにかみながら言い、続けてこう言った。