[女性向け] 短編夢小説リゼロ (ページ29)

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【ナツキスバル】浮気ページ29

最近、スバルが素っ気ない。恋人になって以来一度も好きと言ってくれないし、最近はエミリアのことばかり見ている。

　この前も、ディナーで酔っ払ってとろとろなエミリアに鼻の下を伸ばしていたし、胸元にお菓子をこぼしてしまったエミリアに顔を真っ赤にしてあたふたとしていた。

　それが、すこ〜っしだけ、許せないのだ。
だが、そんなことをいちいち言っていたら、面倒なやつだと思われるのは十中八九。
恋人としての立ち位置が危うくなる。なんて考えてしまって、口で言うのは何だかはばかられるような気がした。

「ということで、なんとかなりませんかオットーくん」

私は、執務室へ来ていた。悩みを相談するためだ。

「どっかの恋人さんに似たんですか？やめてくださいよ。」

オットーは困ったように頭をかき、思考を巡らせるように目を泳がせると、思いついたように一言、

「自分も他の男性に気があるようにしてみればよいのではないでしょうか……」

と言う。

「なるほど…なら、その相手役は……」
「もちろん僕は外してくださいね」

「えっ！？この状況でオットーくん以外ありえなくないですか？」

「図々しいって自覚あります！？
もう案を出してあげたんですから、これ以上は嫌ですよぉ！！」

オットーが異様に拒否するので、泣き落としすると、結局他人に甘い彼はやってくれることになった。

「オットーくんって優しすぎません…？私ほんとに好きになっちゃう……」

「なんですかそれ！いやですよやめてくださいよ！！ナツキさんにシバかれるのは僕なんですから！！！」

それからは、作戦実行だ。とにかくオットーに、今までスバルにしていたことをとことんすることにした。