[女性向け] 短編夢小説リゼロ (ページ19)

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【ナツキスバル】DVD（現パロ、R-15程度、下品）ページ19

暑すぎる。この時期では仕方がないことだったが、

「なんでこんなに物が多いんだよ。男の子の部屋ってみんなこんななんか？それともこの子だけ？」

　今Aは、一人暮らしをしている恋人、スバルの家に泊まりに来ていた。

しかし、その部屋はゲームや漫画など、いかにも高校生が好きそうな物が所狭しと置いてある。ゴミ屋敷とまでは行かないものの、普段自分が過ごしている部屋よりもあまりに狭い。その窮屈さも相まってか、異様に暑い。
流石にまともな服は着ていられず。
タンクトップに短パンというオッサンじみた格好をしながら、Aは部屋の中で溶けていた。

「……スバル、まだかなぁ」

今、彼は高校で終業式の真っ最中だろう。明日から夏休みなのだ。

Aは、彼の帰りを待っていた。
しかし、暑すぎる。体中からじっとりとした汗が湧き出てまとわりつくのが気持ち悪い。
いくら他人の家と言えど冷房機器をつけていないと本当に溶け出してしまうのではないだろうか。

目の前の壁を見上げれば、クーラーが彼女の頭上で高見の見物をしている。

「クーラー、つけるか…」

　家主のいない間に勝手に家電を使うなんて、とは言ってはいられない。この暑さで待ち続けるなんて流石に馬鹿馬鹿しかった。
彼のことだ、事後承諾でも許してくれるだろう。

Aは、クーラーのリモコンをつけるべく、散らかった部屋を探し回った。

　結局どこを探してもリモコンは見つからなかった。
しかし、まだ唯一手出しができず、探せていない場所があった。
ベッドの下だ。
こんなに散らかった部屋だ。ベッドの下なんて、何があるか分かったもんじゃない。
しかし、背に腹は代えられない。暑いのを我慢してぶっ倒れたら、それこそ困るというものだろう。

「正直あんまり見たくないけど…」

おそるおそる、ベッドの下へと手を伸ばした。
体を伏せて腕をあちこちに動かし、手の感触だけでリモコンを探す。ふと、プラスチック製の材質と思われる何かが、手に触れたのを感じた。

「おっ、なんかある」

ベッドへぐっと体を寄せてそれを掴み、眼前へ引っ張る。

その手にあったものは、なんとも官能的な姿をした女が表紙の、DVDだった。

「は？」

「え？」

ちょうどそこへ、愛しの彼がぎょっとした顔をして、学校からの無事の帰還を果たしていた。