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・・・・・






『もぉ、いい加減別れてよぉー。』


『誰とー?』


『Aってゆー女。』





いきなり、花園さんの名前が出てきて、少しビビる。




携帯をいじるふりをしながら、その会話に耳を向けていた。




『あー、あの純情すぎるコ?』


『なんで別れてくれないの?』


『別れてって言っても、ぜってー泣くんだもん。俺、女のコの涙はさ、見たくないタイプだから☆』


『んもー。仕方ないなぁ。早く別れてね?』


『わかってるよ。』






だんだん、怒りが込み上げてくる。






何言ってんだよ。






花園さんは、騙されてるとしても、お前の事一途に想ってくれてるんじゃねーのかよ。






『そろそろ戻んねーと怒るかなぁ…』


『えーー、一緒にいようよぉ〜。』


『じゃあ、もうちょっとだけね?』


『ちょっとじゃやぁだー。』


『仕方ねぇなぁ…じゃあ、電話してくるから待ってて?』






しばらく、ひそひそ声で電話をすると、行こっか。って女の肩に手を回す。






そのままどこかに消えて、俺は、呆然とその場に座り込んでいた。






…泣いてる姿見たくないとか、ふざけんなよ。





お前がそんな事してて、泣かねー女はいねぇよ。





すぐそばにあった、砂浜へと通じる階段を、半分降りた所で立ち止まった。





…俺が、言える事なんて何もないじゃん。





何がどうであれ、今の彼氏はアイツであって、思い人もアイツなんだから。





…かっこ悪りぃ。





はぁ…と溜息をつくと、そのまま、今来た道を戻って行った。

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恋々愛(プロフ) - 葉那さん» ありがとうございます(*´∀`*) ご満足いただけて嬉しいです(*´罒`*) (2017年5月20日 21時) (レス) id: a8915fc633 (このIDを非表示/違反報告)
葉那 - 最高です!!拓哉くんファンにはたまりません! (2017年5月20日 20時) (レス) id: 91df941bc6 (このIDを非表示/違反報告)
恋々愛(プロフ) - ひよりんさん» ありがとうございます(*^^*)じゃあ、オマケか何かで、軽く書いちゃいます(笑) (2016年2月14日 9時) (レス) id: 25f983b1d3 (このIDを非表示/違反報告)
ひよりん - めちゃくちゃいい話ですね♪他のメンバーが主人公のことどう思ってたのか気になります!そんな感じのってかいたりできますか? (2016年2月13日 23時) (レス) id: b3af520361 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恋々愛 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/smap1318lo1/  
作成日時:2016年1月16日 20時

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