【番外編】高嶺の花子さんと1年前

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マユが、ぎゅーっと俺のシャツの裾を握ってくる。





何度か、口付けを繰り返しながら、舌を滑りこませれば、びくっと反応した。





後頭部に手を回して、そっと髪を撫でる。





…なんか、舌噛まれそうだな笑





一旦離して、そっと顔を覗き込んでみる。





顔を真っ赤に染めて、目を合わせてくれなかった。





「んなに緊張すんなって笑 力抜けよ笑」


マユ「…ばか。」


「なにが笑」


マユ「…よゆーかまして。…余裕なんて、一個もないんだから…っ…」





コツン、と俺の肩におでこを乗せる。





裾を握ってる手には、力は入ったままで、そっと髪を撫でたら、あからさまに反応した。





「…次、進めないんですけど笑」


マユ「……じゃあ、勝手に進めてください…」


「…言ったな？笑」





そっとキスを繰り返す。





やっぱり力は抜けないまま。





「…俺に捕まっていいよ。体重預けていいから。」





至近距離で、そうつぶやけば、そっと背中にマユの手が回る。





ぐっと引き寄せたら、俺に身を委ねた。





いつの間にか、向かい合わせ。





俺の膝の間にマユが入ってて、お互い息のあがる中、音を立てて、唇が離れた。





「…進めていいですか。」


マユ「…優しくしてね。」


「…なるべく努力します笑」


マユ「もー…笑」





ふふっと笑うと、マユも笑う。





マユの手を引いて、寝室に入って。





横になったマユの上に跨った。





マユ「…中居さん。」


「…正広。」


マユ「…正広。」


「んー？」


マユ「…大好き。」


「………お前さぁ〜…笑」





がしがしっと自分の髪をグシャグシャにする。





…マジ、理性ぶっ壊す気かよ。





「…マユ。」


マユ「…はい。」


「……俺のは、お預けね。」






言い返そうとした、マユの口を塞ぐ。






もぉ…って笑って、俺にそっと抱きついた。






マユ「…いいよ。もう。」





あとどれくらい時間があるかはわかんねーけど。





マユの言葉を合図に、そっと唇を重ねた。

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