スノ日常

さっくん ページ47

…


結局ネックレスは返して貰えず、最後の4往復目に突入


『まじ重すぎでしょ』

体力的にも限界で、持ち上げた瞬間ふらついた
後ろには階段、気づいたらそのまま後ろに向かって倒れかけていた


佐｢んわぁ！何してんの！？｣

ギリギリのところでさっくんに手を引っ張られ荷物だけが階段の下へと大きな音を立てて落ちていった


『ありがとう…さっくん』


佐｢え、これ1人で運んでんの？！｣


ダンボールの中には古くなった機材、よく一人で運んだな。なんて思いながら片付けてまた運ぼうとした


佐｢何処まで？｣


『いや、悪いよ！！』


そう言っても軽々しく持ち上げ最後まで運んでくれた


『ごめんね、ありがとう』


佐｢なんでひとりで運んでたの？他のスタッフさんは？｣


なんて言えばいいか分からずに笑っていると1番聞こえてきて欲しくない声が聞こえてきた


“次は何頼む？笑”


“とりあえず、機材運んでもらお笑”


“まじSnowManに近づきすぎでしょ”


“ファンの人にも愛されてるけど私達はね〜”


“さっきさ、渡辺さんとのお揃いのリングが付いたネックレス無理やり取ってやったんだ〜”


“ナイスじゃん”



きゃははっなんて不気味な笑い声、


『さっくん、行こう？』


なるべく話を振られないようにさっくんの方を見れば声のする方を無言で見つめている


『さっ…くん？』


佐｢…から？｣


『え？』


佐｢いつから…？いつから言われてたの？｣


長い髪から見えるさっくんの目は怒っていた


『ここ最近…です』


佐｢だから元気なかったんだね、皆心配してたよ。｣


『気づいてた…の？』


佐｢そんな頼りないかな〜、俺らって｣


悲しそうに笑うさっくんを見て首を横に振り続けると優しく手を引かれた



佐｢9人のスーパーヒーローが守ってくれるよ｣




そのままスーパーヒーローの居る楽屋に入った

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