涙が出るほど【mmkj】 (ページ17)

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始業式が終わり、今日は午前授業だからあっという間に放課後になった。

ラウールはそのまま部活らしい。

「あーあぁ、、、康二くんと帰りたかったなあ」

と文句を言っているラウールだけど、

「また今度部活休みの時にでも帰ろーや！」

と笑顔で励ましている康二。

よく笑う人だなってのが康二の第一印象。

今日初対面の人と2人で帰るなんて普通は緊張するけど、康二とならなんでか分からないけど大丈夫だった。

・

2人で帰ってる途中、

「めめはさ、部活とか入ってないん？
俺カメラ好きで、写真部あったら入りたいなあって思っててんけどこの学校ある？」

そう康二が俺に問う。

「俺は部活入ってないよ。この学校は写真部無いけど、作ったら？写真部」

そう言うと、

「えぇぇぇえ！そんな簡単に部活作れるん？なら作りたいわ！めめも一緒な！」

そう言った康二に、なんで俺も、、と言うと部活入ってへんならええやーん！とニコッと嬉しそうに言った。

いつもの俺なら、無理にでも断っていた。めんどくさいし。

でもこの時、康二となら楽しいんじゃないか、

こんな俺でも何か変わるんじゃないか、なんて。

直感でそう思った。