素っ気な彼女2 Fuma.K

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Aside









A｢え…。｣







ﾎﾟﾀｯと垂れる血。





違う。




これは私のじゃない…。








風磨｢平気か…?｣






A｢う、うん。

風磨…、手…。｣







風磨の手にはｶｯﾀｰと血。







風磨｢ｱﾎか。

俺の心配より、自分の心配しろ。

殺されかけたんだぞ。｣






そんなの平気だよ。







A｢ﾊﾞｶ!!

風磨がいなくなったら、私…。｣






ﾎﾟﾛﾎﾟﾛと涙が出てくる。







風磨｢悪かったって。

俺だって、お前いなくなったら困る。｣







血だらけの左手じゃない方で私の頭をﾎﾟﾝﾎﾟﾝとした。








美奈子｢風磨くん…、その…。｣






風磨｢まず謝るのは俺じゃないだろ。｣






美奈子｢A、ｺﾞﾒﾝなさい…。｣







A｢…。｣





今まで苛めてきた人が私に頭を下げた。





こんな日は来ないと思ってた。






A｢もう…いいよ。

これからはこんなことしないで。｣






だから言うんだ。



私も強くなりたい。




負けたくない。






風磨｢ﾊﾊ…、うしっ。

保健室行こうぜ。

A。｣






A｢私でいいの?｣






風磨｢当たり前だろ。

嫌?｣






A｢ううん、全然!!｣






私は風磨の隣に並んだ。






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