【FGO】【ヒロアカ】ヒーロー？いいえ、私はマスターです。Ⅴ (ページ25)

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父がいない中ページ25

待って。記憶が戻った云々より、先生がこの装置を使ったことに驚きなんだけど。

なに？魔力なくても使える装置だった？

なんか、心が…心が……。プライドが傷ついた気がする。

「立香さんのことは私がなんとかしておこう。一さんにはゆっくり休んでもらってほしいからね。元々A組だったからA組にするけど、イレイザーヘッド、大丈夫かな？」

「えぇ、大丈夫です。」

ぬぬ。

A組の皆にまた会えるのか。

一通りの話しを終え、私達は校長室を出た。

廊下を歩いていると、母が話しだした。

「ちょっと疑問に思ったんだけど、あの装置は魔術具よね？何故魔力量の少ないイレイザーヘッドが使えたの？」

「本当ですよ！良いところ持ってかれちゃって！」

「いゃ俺に聞かれても困る……。」

お父さんなら何かしらわかるかもしれないが……。

いやいや！しばらくはお父さんの力は頼らないんだから！

「一さんがなんか…立香と“あんなことやそんなこと”をしたのか、って聞いてきたが、俺達はそんな関係じゃないから、何言ってるんですかって冷たく返したんだが。何か関係しているのか？」

「なにかいかがわしい事な感じが……。うーん。」

「つまり…いかがわしいことはしてないけど、二人が何かしらで繋がってるってことね。」

母がそう言った。

魔力の繋がりがあるということなのだろうか。

しかし、魔力を繋げさせることがそう簡単に出来るとは思えない。

まぁ、それは後ででいいかな……。

(立香って、案外独占欲が強いのかもね……。)

母は、なんとなく分かってた…とか。

「あ、そうだ。オールマイト先生は、記憶があるんですよね？くれぐれも私のことは内密に。」

「勿論分かってるよ。心配しないで。」

他に誰に記憶が残っているかわからない。

直接聖杯の力を受けると駄目なのか。それとも…周りにいても駄目なのか。

あまり怪しまれないように行動しなきゃ。

もし…皆の記憶が戻ってしまったら……？

私は、受け入れてもらえるのだろうか。