Sparkle Ⅱ (ページ31)

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スンミニの言葉を聞いて何回かだけ音楽番組に出演することにした。今日は元々撮ることが決まっていたパフォーマンスビデオの撮影で、久しぶりにキラキラとした衣装を着ていた。

ドラマの撮影が始まったものの、まだステージシーンは撮っていないから、衣装を着た私を見て本当に変じゃないかどうかオンニに聞いていたら「大丈夫だから安心しなさい！」と怒られてしまった。

グループにいたときはコンセプトがどちらかといえばガルクラ寄りで、かっこいい系統の服が多かった。身体のラインに沿ったタイトなものやパンツスタイルなど、そういった衣装が多かったけど、今回は白くてレースのようになっているふわふわとしたスカートの衣装だった。

「写真撮ってあげるからそこ立って」

「はぁい……」

慣れない衣装に恥ずかしいな、と思ったけどきっとこれはインスタにあげたり、SNSの宣伝にも使われるかもしれないから切り替えて何枚か撮ってもらった。後でスンミニにも送ってあげようかな。

撮影開始まで残り数分、ダンサーさんと一緒にカメラの前に立って少し振りの確認をした。音楽番組に出る出ないの前にしっかり振り入れもしていたし、ダンスは得意だったから、なんとか上手くやりたい。

準備するように声がかかって、それから撮影が始まった。曲に合わせて踊る中で、何だか懐かしいなぁと昔のことを思い出した。カットがかかって、撮り直す繰り返し。ようやく終わった頃にはかなり疲れていて、筋力も落ちたし体力もなくなってて少し悲しかった。

「まだ全然現役じゃん」

「もうむり……オンニお水ください……」

「はいはい」

モニタリングの画面をみて動画を撮った。一年以上ブランクがあったけど、結構上手くいったかもしれない。

今日はその撮影だけで一日が終わり、帰ってきたのもかなり遅い時間だった。私が参加したのは今月からだけど、ドラマの撮影自体はもう始まっていて、一話がもう放送され始めていた。

まだ私は出ていないけど、ドラマの反応を見ていると結構好調らしく、いくつか「A出てくるの楽しみ」なんて声もあってほっとしたと同時に、みんなが求めているのにこたえられるか心配になった。