Sparkle Ⅱ (ページ4)

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Aと連絡がつかなくなった。

ヒョンジニに頼んで電話をかけてもらったり、メッセージを送ってもらったけどそれが繋がることも、既読になることもなかった。

それからすぐ、Aと僕＿正確には僕たちだけど＿についてデタラメの記事が出ると話を聞いた。それからようやく点と点が線で繋がった。Aが急に会いたいと言った日、様子がおかしかったのも、突然別れようと言ったのも、Aは先にこの記事が出ることを知っていての行動だったと、全部、全部。

Aに何度も電話をかけたし、メッセージも送った。今この状況で家に行くことなんて出来ないから、スマホでどうにか連絡を取るしかないのに、全く返事は来ない。

「……活動休止」

トレンドに入っていたAの名前に思わずタップした。記事が出てから少し時間は経ったものの、やっぱり誹謗中傷というものはなくならず、アイドル時代のAを懐かしむものや、ドラマの切り抜きに紛れて、それは増えている。

そんな中でも、一番上に出てきたものは「イム・A体調不良で活動休止」というものだった。どんな症状なのかは書かれていなかったけど、Aはずっと不安定だったし、最近が安定していただけであって、昨年に診断を受けた、と言っていたものだとすぐに分かった。

何もできない自分が嫌になる。会ってAを抱きしめてやりたいと思うし、そばにいてあげたいとも思うのにAのところには行けない。

「スンミナ……」

「……ごめん、ちゃんと集中するよ」

カムバックにペンミは終えたけと、まだまだやることが沢山ある。ロラパルーザのために数日後には韓国を出なきゃならないし、ドームツアーのことだって色々やっていかなければならない。立ち止まってる場合じゃないと分かっているのに、頭のどこかに必ずAがいる。

ヒョンジニに声をかけられて切り替えなければ、と頭を少し振った。時間が経てばAの話題も薄れていく。次から次へと世間は新しいゴシップに目を向けては心無い言葉をその人に対して投げかける。

Aは気にしないようにしているだけで、そういうことに人一倍傷つく子だから、話題が薄れていってもその言葉一つ一つを重く受け止めてしまうんじゃないかと、どうしても心配になってしまう。

考えてはいけないと、思えば思うほど、Aのことを考えてしまうのだった。