Sparkle Ⅱ (ページ26)

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「相手の事務所と色々話して、ここまできたら隠すのもどうかと思うって話になって、認めてもいいかと思うんだけど、Aはどうしたい？」

「……わたし、は……」

スンミニは、なんて言ったんだろう。そうしますって、言ったのかな。分からない、どうすればいいのか。ちらりと代表やオンニの顔を見ると、責めるわけでもなく、急かすわけでもなく、本当に私の好きなようにしなさい、と言われているようで逆に縮こまりそうになった。

……でも、スンミニはそれもありだと言っていた。どのみち否定しようが認めようが誹謗中傷がなくなるわけじゃない。ファンの人たちに嘘をつくこともないし、少しは気が楽になったりするのかな。

「……認めても、大丈夫です。もし、スンミンの方が否定するって言ったらそれに合わせてください」

「うん。分かった。じゃあ少し待っててくれる？」

「はい」

周りの人たちが事務所に連絡を取っているのか、電話をしたり色々書類を書き出していた。隣に座ったオンニに肩を抱かれながらしばらく待っていたら代表がA、と名前を呼んで姿勢を正した。

「向こうの事務所もそれで大丈夫だって。これから色々大変だと思うけど、覚悟はある？」

「……はい、大丈夫です。でも……あの、前に否定したときのことはどう説明するんですか？」

「まあ、実際あの時は一旦別れてたんだよね？そこまで詳しく言う必要はないと思うけど、お互い好意を持っていたのは確かだけど付き合ったのは最近だ、って感じに文章出すよ。それでいいね？」

「……ありがとうございます」

せめて、ファンに対してなにか手書きのメッセージでも書こうと紙とペンを用意してもらった。思ってることを文字に起こして、オンニや他の人たちに内容のチェックをしてもらっていると、スンミニからメッセージが来てそれを確認した。

「もっと気をつけるべきだったね、ごめん。僕がAを守るよ。大丈夫」

スンミニお馴染みのニコちゃんマークのスタンプと一緒にこの文章が送られてきていて、少しほっとした自分いた。

数時間後、事務所から騒がせていることについて、それからスンミニとのことについてもコメントが出たのだった。