Sparkle Ⅱ (ページ25)

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「バカですよね、私も。オンニ大好きって、この人しかいないって思ってたの、ずっと。辛い時もずっと一緒だったから、お互い支え合ってきたと思ってたのに。私だけだったみたい。ほんと、そんなことにと気づけないなんてバカでしょうがないよね」

迎えに来てくれたオンニに向かってほぼ独り言のように投げかけた。準備して、と言われていたのに布団の上でくるまっていることしかできず、なんとかオンニに上着を着せられて、ほぼ連れられるように車に乗って会社に向かった。

聞かれるのは嫌がらせのこと云々もだけど、恋愛のこともだろう。でも、代表も全員じゃないけどスタッフさんも私が移籍してくる前からスンミニと付き合ってるということを知っているはずなのに、いまさら何を聞かれるのだろうか。

「A、ごめんね、休日のところ来てもらって」

「いえ、そんな……」

「Aも見ただろうけど、結構この記事が盛り上がっててね。色んなところからAについてのことを聞かれてる。事務所としては「過去のことだ、今は前に進んでいる」って内容のことをコメントするつもりでいるんだけど、大丈夫？」

「……はい」

「良かった。それで、もう一つ聞きたいことがある。今、この記事とは別にAとスンミンくんの熱愛も出てるのは見た？」

「え……」

私が起きで見た時にはそんなものなかった。なかった、というか見なかった、という方が正しいのかもしれないけど、まさか。

けど、タブレットで見せられたものは最近のスンミニが私のマンションへ向かっているところ、その次の日にマンションから出てきたスンミニと、仕事のためその後マンションを出た私の写真が載せられていた。

「あのとき、Aは別れたって言ってたけど今は？怒ったりしないから正直に言って」

「……少し前から、また付き合うことにしました。オンニには伝えてて、タイミングみて代表にも言おうと思ってました。すみません」

呆れられるかな。移籍してきたばかりで自由にやらせてもらってるのに、流石に自由すぎて突き放されたりするのかな。そう思っていたけど、代表から返ってきた言葉は「そんなところだと思った」と思っていたよりも優しい声で言われたのだった。