Sparkle Ⅱ (ページ3)

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Bright : 7 ページ3

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スンミニに「別れよう」と伝えてからすぐ、事務所に私に渡されたものと同じ記事が渡されたみたいだった。マネージャーのオンニが経緯を話していてくれたみたいで、事務所の偉い人たちは理解してくれたみたいだったけど、迷惑をかけてしまうことに「申し訳ございません」と謝った。

あの日、スンミニに別れを告げてから、折り返し電話があったり、家の前まで戻ってきたりしていたけど私が全部無視をしていたら、仕事の時間なのか気づけば声もしなくなった。それから「どうしてそんなこと言うの？」「ちゃんと話しよう」「連絡ください」とメッセージに入っていて、気にしないようにブロックしてしまった。電話番号も消して、写真も全部消して、家に沢山あったスンミニの私物も今度オンニに事務所まで持って言ってもらおうと袋にまとめた。

ただ、あの日来ていたスンミニに貰った服だけは手放すことができずに今も私のベッドの上に置いてある。

オンニや代表に「スンミニとは別れました」と告げると、代表は少し驚いてすぐに分かった、と言ったけれどオンニだけは部屋を後にしてから抱きしめられた。何もしてあげられなくてごめんね、と謝られたけど、誰かがどうこうできる問題じゃないからオンニのせいだとは思えなかった。

数時間前、記事が出た。お互いの事務所が連絡を取りあったみたいだけど、ジフさんのところだけ話が合わなかったらしく、本当に面倒な人だなと思った。

見ちゃダメだと分かっているのに興味本位でSNSを開いた。Aと検索をかけて見てみると、罵詈雑言の嵐でスマホを放り投げてトイレに駆け込んだ。

何も食べてないから何も出てこないのに、吐き気が治まらなくて、何度も嘔吐いた。次第に聞こえるはずのない声が聞こえ始めて、急いで薬を探して飲んだ。布団にくるまって、眠気を誘っても全く来なくて、ぎゅうっと目をつむる。

「……うるさい、うるさいうるさいっ……」

耳を塞いで身体を丸めた。もう私を救ってくれる人なんていない。もう頼らないと、会わないと別れを決めたのは自分なのにこんなときに会いたいと思うのはスンミニでどうしようもない。

このまま眠ったときに息が出来なくなってればいいのに、と思う。だけど、自分で死を選べないということは死ぬことを怖いと思っていて、そんな自分にも嫌気がさした。