Sparkle Ⅱ (ページ19)

今日:5 hit、昨日:87 hit、合計:70,829 hit

- ページ19

.

「……それは確かに、どうしたらいいか分かんないね」

スンミニが家に来て、何があったかを泣きながら話せば私の頭を撫でながら涙を拭きつつ、話を聞いてくれていた。

わざわざ同じ宿舎のリノオッパに会いに行っていいか聞いてから来てくれたらしく、練習に間に合えば今日このまま泊まっていってもいいみたいで、私は躊躇しながらもそばにいてほしいと、泊まってもらうことにした。一応、オンニには連絡したけれど。

「……わたし、もうダメなのかも。やめた方がいいのかな。どうしたらいいの、オンニのこと、大好きなの。でも、やめてほしいって、どうしてそんなことするのって思っちゃった。オンニも辛かったの知ってるのに、何も言ってあげられなかった。分かんない……もう、オンニたちとも、絶対仲直りできない」

ひくひくと呼吸もままならなくて、そうしているとスンミニが落ち着いて、と私の背中をさすって痛くならないようにと柔らかいティッシュで優しく拭われる。

こんなことスンミニ言ったって、スンミニこそどうしたらいいか分からないはずなのに、未だに考えもまとまらない。

「……それに、スンミニのことも、ちゃんとしないといけないの分かってるのに、会社になんて言えばいいか、分かんないし、でも、応援してる人に、嘘ついてるのも、いやで、どうしよう、スンミナぁ……」

あの一件がなければ、まだ付き合ってますとも付き合ってませんとも何も言っていなかったから、隠していたことにはなるけど騙しているわけではなかったのだ。でも一度否定してしまえば、今現在こうして元に戻ったのだから、必然的に嘘をついていることに、騙していることになってしまって苦しくなる。

「……そのこと、なんだけどさ」

「……うん」

「言っても、いいんじゃないかなって、思ってるんだよね。確かに否定した形にはなったけど、一応Aがあのとき別れようって言ったから、当時は実際付き合ってたわけじゃないし。僕の写真出てるからこの時から……って言われるかもしれないけど、それでも、Aの心が少しでも軽くなるならいいと思ってる」

もちろん、言った方が負担なら言わなければいいし。と、スンミニは続けていった。

スンミニの言っていることは公表するって、ことで。そんなこと全く考えなかった。私はともかく、スンミニは今が大事な時期だと、同じアイドルの先輩として分かっているし、周りのグループでもよく見てきたから、そんなこと視野にも入れてなかった。