Sparkle Ⅱ (ページ16)

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Bright : 9 ページ16

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部屋は片付いているか、汚れはないか、清潔か、細かくチェックをして。とりあえず落ち着こうとソファに座った。珍しく、家にいるだけというのに着替えていたり、こんなにも部屋の確認をするには理由があって。

それは、私と一緒にグループをやめ、この業界から去ってしまったナユンオンニが遊びに来るからだった。

地味な嫌がらせやいじめみたいなものを二人で耐えてきていたし、よく一緒に色々な番組に二人セットで呼ばれることも多かったから私が一番お姉ちゃんのような存在だと思っている人だし、苦楽を共にしてきた大切な人だった。

なぜだか、だらしない姿は見せたくなくて、とりあえず目につくところだけでも、と片し始めたのだけれど。あまりにも生活感がありすぎて、少し嫌になった。

オンニがくることにソワソワしていると、ピンポン、とインターホンがなってエントランスにいるのがオンニだと分かるとすぐに鍵を開けた。それからすぐに家のものも鳴って、玄関を開けると、本当に久しぶりに会うナユンオンニがいて思わず抱きついた。

「わあ、A、危ないよ」

「オンニだあ、久しぶりです……」

「久しぶり。髪明るくなったね、可愛い」

ぎゅうっとしがみつくみたいに抱きついていると、オンニの手が私の背中を撫でてくれていて、懐かしくなった。私がオンニに甘えると、いつもこうやってくれていたなと思い出す。

ずっと玄関にいるのもあれだからと、リビングに案内して、オンニはコーヒーが好きだったからと今日のために用意したインスタントのコーヒーを買っていて、それを入れた。

「そんな気遣わなくてもいいのに」

「私がしたいの」

「ふふ、そう？じゃあいただきます」

コーヒーを一口飲んだオンニは「それにしても広いねえ」と感嘆するように一言呟いた。

窓から見える景色をソファから覗いていて、手を引いて窓の近くまで誘導したけど「怖いよ」と言って笑いながら躊躇していた。

「オンニ、私が手繋いでるから大丈夫ですよ」

「私が高所恐怖症なの知ってるでしょ……！？」

「ガラス張りになってるじゃないですか〜絶対落ちませんよ！」

怖がるオンニは握っている私の手に強く力を入れていて、少し痛いくらいだった。

二人で笑って、何だか昔のことを思い出してまた懐かしくなった。