Sparkle Ⅱ (ページ14)

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「わ〜……アンニョンハセヨ、Aイムニダ」

オンニから「Vlogでも撮ってみたら？」と言われ、カメラを回すことにした。グループ時代、何度かVlogを撮ったことがあるけど、本当に少なくてあまり正解が分からない。

今日、私は「スンミニもびっくりすること」をしにとある場所に来ていた。

「じゃじゃ〜ん、美容院〜」

びっくりすること、とは。髪を染めることにしたのだ。茶色や赤、ピンクを黒の上から染めたことはあったけど、今日はそういうわけじゃない。初めて、ブリーチをするのだ。生まれて22年間、一度も金髪にしたことがなかった。

ブリーチって痛いって言うけど大丈夫なのかな……と心配になる。それに、一度色を抜くと定期的に美容院に通ってプリンにならないようにしないといけないみたいだし、私にそんなのできるかな……と思ったけど、雑誌の撮影前にしなきゃいけなくて、頑張るとにしたのだった。

「皆さん初めてじゃないですか？私ももう23になるので。大人ですからね、私も」

「そんなに大人強調するの？」

「アニヨ〜ブリーチって大人の人がやるイメージなんです」

「とうとう自分もその仲間入りだ、ってこと？」

「まあ、はい」

いつもお世話になってる美容院だから、私の担当のオンニと軽く会話しつつ、いよいよブリーチすることに。オンニは「ヒリヒリしたら言ってね」と言って塗り終わるといなくなってしまって、途中で「痛いです……」というと髪の状態を見て「もうちょっと頑張って！」と言ってまたいなくなってしまった。ヒリヒリしたから言ったのに。

少しするとヒリヒリ感も少し収まって、そうするとウトウトしてきてしまってVlogを撮ってることも忘れて何度か首がガクッと落ちる。

そこでオンニがやってきて、ようやく一度シャンプーすることになった。

「……おお」

数時間後、さらに色を乗せて金髪から色の入った髪を見た。髪が痛むのかな、と心配になったけどどうやら私の髪は強いらしく「案外大丈夫だね！」とオンニも驚いていた。

綺麗に整えてもらったあととりあえず写真を撮る。今回は明るい茶色というか、ミルクティーみたいな色にして見たのだけど、結構かわいいかも。

「良く似合ってますね！」

「あ、ありがとうございました！」

途中で思い出したカメラをまたつけていて、それを回して挨拶をした。もうちょっと尺稼げばよかったかな。