Sparkle Ⅱ (ページ13)

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「荷物詰め終わった？」

「まだ、あとちょっとだから待ってて」

「うん」

スンミニがドームツアーのために日本へ行くのに、荷物を準備したあと少し電話しようと時間を決めていたのだけど、色々間に合わなかったみたいで先に電話だけ繋ぐことになった。

お互いカメラをつけていて、部屋の中を歩き回っているスンミニを見ていると、何だか犬みたいでかわいい。

「お土産、何がいい？」

「どこ行くんだっけ」

「福岡！」

「フクオカ……まって」

あまりパッと思い浮かばなくて「フクオカお土産」と検索をかけるけど、あんまりよく分からなくて「おまかせでお願いします」と伝えた。

「あ、でも、あの日本のコンビニとかで売ってるお菓子食べたい」

「……！お菓子？どれ？」

「なんだっけ……あ、これ、じゃがりこ！」

あんまりお菓子食べたい！とはならないけど、そういえばヒョンジニが何故か私に「このお菓子が美味しいから食べて」と去年くれて、ヒョンジニには悪いけどずっと放置していたのを賞味期限が切れる前に食べたのだけど、それが美味しくて結構食べれたのだった。

今でも死なない程度の最低限の食事しかしていないけど、このお菓子はちょっと、食べたいかも。

私が食べもののお土産がほしいと言ったからかスンミニは嬉しそうにして「それ買ってくね」と丁寧にメモまでしていた。

「A、そろそろ雑誌の撮影あるんだっけ」

「うん。ヴィトンの新作のやつで……この前バッグ頂いたんだけど、私にはもったいないくらい」

「A出かけないしね」

「それこそ空港ファッションくらいしか見せるところないもん」

去年グローバルアンバサダーに就任させていただいてから、色々プレゼントして頂いてるけど、その写真を撮るために出かけたり、友人と予定を組んだりしていた。

インドアだし、基本家にしかいないからちょっと勿体ない。もっといい人がいるだろうに。

「A、びっくりするかもね」

「うん？何が？」

「まあ、そのうちね」

「あ、スンミニもびっくりすることあるよ」

「え？びっくりすること？何？」

「そのうちね〜」

スンミニと同じように返すと「チンチャ……」と頭を抱えていて、大袈裟な反応に思わず笑ってしまった。