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#23 ページ8









『…これ、お願いします。』







て「ほんとに俺でいいの?」









私は今、岡崎まで来ている。








この手紙を渡すために。









『うん。トミーの誕生日、私の分も祝って欲しい。』









て「……」






白い封筒を握る手が震えている。





嫌だよね。ごめんね。








て「ホントに、本当にもう、治らないの?」









『うん、もう……もぅ…………』








ガっと抱き寄せられる体。









『てっちゃ……』





て「ずっと好きだよ。




力になれなくてごめん。トミーに、これ渡す。


必ず渡す。








だから、これを渡すのは60年後とかがいいな!」









『うん。ありがとう。』









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作者名:芽柚 | 作成日時:2019年7月7日 11時

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