#5 ページ6
…
ト「あの後俺もちゃんと勉強したんだよ」
『全然卒業出来てなかったですけどね!』
ト「うっせぇよ」
そう言って笑うとあの頃に戻ったような気がした。
ト「ねぇ、告白……答え聞かせて?」
『ナチュラルにサイコパスっぽかったけど…
喜んで。』
こうして、数年かかったトミーの片思いも、
私の初カレも叶った。
そんな日に相応しいような、
『満月だ…』
ト「ほんとだ…綺麗だなぁ」
見上げた星空に大きな主人公のように光る月。
『トミーさんみたい。』
ト「えぇ、どこが?」
笑うトミーさんにつられて私も笑う。
『輝いてて、いつも誰かの為にそこにいる人って感じですね』
なんだそれ、なんて笑うから、照れてしまって声が出ない。
繋いで手は何だか儚くて、
大きいのにせつない。
ト「…A、名前呼んで?
俺の事、あの時みたいに」
『……トモヨシ』
ト「カタコトじゃん」
ニヒヒッて笑った顔見る。
変わらないなぁ……ずっと。
きっと。
…
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作者名:芽柚 | 作成日時:2019年7月7日 11時