5 心の声 ページ6
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軽く設定
A 冴えない生活に飽き飽きしてる。
人の心の声が聞こえてしまう。
ｰｰｰ
今日も今日とて、特に楽しいことも無く。
定時にきっちり仕事を終わらせ、飲み会の誘いを断って家路につく。
そうだ、洗剤が切れてるんだった。
家に帰ってからでもいいけど、またわざわざ外に出るのも億劫だし、今のうちに近くのスーパーによって買おう。
何か、楽しい事起きないかなぁ。
調味市の街、と言われる少し賑やから駅に降りる。
夕方の通勤通学ラッシュなのだろうか？
人が嫌に多い。
ガヤガヤと煩いくらいに響きまくる人達の声が耳をつんざく。
紛れるように心の声もボソボソと呟くように囁いてくる。
(おぁ、こんな所に新しい飯屋が……美味そうだなぁ。
金あったっけ？)
なんていう声も聞こえる。
そちらを向けば、金髪の男が店に入ろうか悩んでいる様子が見えた。
こういう所にはいろんな人がいるなぁ。
今晩のご飯何にしよう……
はぁ、早く洗剤買って帰ろう。
止めていた足を薬局に向ける。
と、肩を掴まれる。
振り返ると如何にもアホそうな男がたっていた。
【おねぇさん、俺と遊ばない？】
遊んでる暇なんてない。
阿保がうつる。
『すいません、人と待ち合わせしてて、』
咄嗟にでた嘘だけど、こんなヤツらには通用しない。
【えー、いいじゃーん。
俺との方が楽しいって】
面倒だな。
？「ちょっと、俺の彼女に何してんの？」
フッと人の体温に包まれた。
誘ってきた男はそれを見てどこかに逃げていった。
それを見送ったあとに、その人は私を離した。
？「大丈夫ですか？すいません、変なことしちゃって…」
申し訳なさそうな顔してるけど、この人…心の中凄いパニック状態だ。
(やっば、咄嗟に抱き寄せちまった。
助けたつもりがこれじゃ俺が変態じゃねえか。
お願いだから叫ばないで…)
『、、ふふっ、ありがとうございました。
大丈夫ですよ？そんなに慌てなくても……』
「えっ？」
と、驚く男。
他の人の心の声なんてさほど興味もないし、あまりいい気のしない声ばかりだけど、この人は……綺麗だ。
『…良かったらご飯どうですか？お礼させてください。』
もっと聞いてみたいと、そう思った。
……
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芽柚(プロフ) - Lemonaめろんそーだ。さん» コメントありがとうございます！！これからもキュンキュンする作品作り頑張ります笑 (2019年2月8日 9時) (
レス) id: 301fe0be56 (このIDを非表示/違反報告)
Lemonaめろんそーだ。(プロフ) - めちゃめちゃキュンキュンしますね！！これからも頑張ってください！！ (2019年2月8日 7時) (レス) id: 50d9b31992 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芽柚 | 作成日時：2019年2月5日 11時
