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…
それから、島中の至る所を探し回ったが結局エクボさんは見つけられなかった。
新隆「可視化モードじゃなかったとしたら…」
という話にもなったが、霊幻さんはともかく私に見えないということは無いだろう。
『他の悪霊に食われたという可能性』
これもナシだ。
エクボさんがそんなすぐに食われるはずもない。
爪、第七支部と戦った時だって
沢山の悪霊を食べこんで帰ってきてくれたんだから。
きっと、今回だってかなり霊幻さんにキレてるだけでそんなこと、ある訳ない。
『…じゃあ、もしも、
相手が悪霊じゃなくて人間、
霊能力者なら?』
これは誤算だ。
この島に居ないとは限らないじゃない。
もし、もしエクボさんがそいつに捕まりそうになっていたら?
捕まっていたら?
辻褄が合うじゃないか。
『れ、霊幻さん……どうしよ……』
私の力では闘える気がしない。
エクボさんを見つけれたとしても、、、
新隆「落ち着け、A。そうと決まったわけじゃないだろう?
大体、エクボがそんなヘマするわけない。
そんなヘマしたとしても、モブに除霊された時みたいにミクロの世界から舞い戻ってくる、
俺達が信じねぇと!」
こういう時、霊幻さんはとても役に立つ。
言葉がスラスラと出てくるから、私の欲しい言葉もホイホイと出てくるんだ。
『そう、ですね。
とりあえず、超能力者を見つけます。』
もしこの仮定が本当なら。
そいつを探し当て、叩く。
・*:..。o○☼*゚・*:.
『いました、海の近く』
新隆「ついにか……行くぞ」
夕方、やっとの思いで見つけた超能力者と思わしき人間。
ーーー
『エクボさん!!!』
海岸で見つけたエクボさんは
ふよふよと浮かびながら海を見つめていた。
新隆「?エクボ。お前こんな所で何やって…」
こちらを擦りむいたエクボは、
酷く、酷く冷たい目付きでこちらを振り返った。
エクボ「……来たか」
『エクボさん、?』
様子がおかしい。
エクボ「霊幻、A……はや、く
逃げろ」
……
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芽柚(プロフ) - Lemonaめろんそーだ。さん» コメントありがとうございます!!これからもキュンキュンする作品作り頑張ります笑 (2019年2月8日 9時) (レス) id: 301fe0be56 (このIDを非表示/違反報告)
Lemonaめろんそーだ。(プロフ) - めちゃめちゃキュンキュンしますね!!これからも頑張ってください!! (2019年2月8日 7時) (レス) id: 50d9b31992 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:芽柚 | 作成日時:2019年2月5日 11時