1.心配症 ページ1
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軽く設定
A 18歳
新隆の姪っ子で、新隆にちょっと恋してる?
ーーー
モブ「それじゃあ師匠、僕そろそろ帰りますね。
Aさんも、お疲れ様でした。」
ぺこりと律儀に頭を下げて部屋を出ていくモブくんに軽く手を振る。
今日はそろそろ終わりかな?
後ろからデスクで書類を整える音が聞こえた。
新隆「ンじゃあ俺らも帰るか、A」
ん〜と伸びをしてネクタイをゆるめる仕草。
私はこの光景を見るのが好きだ。
接客業だから、としっかり締めたネクタイを気を抜くために緩める。
彼自身はあまり気にしていないのだろうが、
その緩めは気を許しているようにも見える。
モブくんの前ではあまりしないから、何だか優越感。
新隆「おーい、帰んねぇのか?」
ずっとぼぉーっとしている私を不思議に思ったのか、心配そうな顔を覗かせた。
『今準備します!』
そう言って持っていたお盆を直し、上着を羽織って新隆さんの背中を追った。
・‥…━━━☞・‥…━━━☞
新隆「今日は何食う?」
事務所(?)の外に出て歩き出した途端にその話だ。
長い間彼の家にお世話になっている身の者が、彼の作った飯まで食べている。
なんとも、図々しい会話の一文だ。
『…今日は私作りますよ』
試しにそう答えてみる。が、いつも決まって
新隆「お前は勉強があるだろう。今のうちに色々やっといた方がいいぞ〜」
と軽く返されてしまう。
それでも食い下がらない時は、「じゃあ手伝ってくれるか?」だ。
私に飯を作らせるつもりは無いらしい。
だから決まって彼が家に着いて着替えている間に作り始めるのが私の作戦だ。
前にそれをやった時には「どんだけ作りたいんだよ」と半ば呆れられたが、
今日もその作戦で行こう。
家に着き、着替え始めたのを見計らって食材を切ったりをはじめる。
新隆「まぁた一人でやり始めたなぁ…
……怪我すんなよ」
心配そうに声をかけてきて、私の背後で必要なものを出したり、いらないものを直したりと手伝ってくれる。
『わちゃっ』
と、フライパンに指をぶつけた。
あー、火傷したぁ…
新隆「ちょっおまっ早く冷やせ!」
のんびりと料理を続けようとする私を流し台まで連れてくる。
新隆「痕になったらどうすんだよ…だから料理させたくねぇんだよ」
半ばキレ気味に言われる。
私は彼のこういう所に惹かれている。
ーーー
これでいいのかな…?
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芽柚(プロフ) - Lemonaめろんそーだ。さん» コメントありがとうございます!!これからもキュンキュンする作品作り頑張ります笑 (2019年2月8日 9時) (レス) id: 301fe0be56 (このIDを非表示/違反報告)
Lemonaめろんそーだ。(プロフ) - めちゃめちゃキュンキュンしますね!!これからも頑張ってください!! (2019年2月8日 7時) (レス) id: 50d9b31992 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:芽柚 | 作成日時:2019年2月5日 11時