いち ページ2
｢ねね、A知ってる？｣
｢何？｣
ある程度仕上がったキャンバスをぼんやり眺めながら舞ちゃんの話に耳を傾ける。
｢うちの部に入部希望の男子。イケメンで一年でモテモテらしくて｣
｢ふーん、そうなんだ｣
｢だからA、あとは宜しくね｣
｢んん？｣
｢そーゆー目立つ男子、関わりたくないのよね｣
｢ええ……｣
クールビューティとやらで男子から大人気の舞ちゃんは見ての通り残念ながら男子に興味が無い。まあ釣り合う男子も少ないけれど。
(うちに住み着いてる彼なら有り得そうだけど……)
｢じゃあ、また明日｣
そう言い残すと舞ちゃんはさっさと美術室を出ていってしまった。入部希望の彼が挨拶に来る以上、ここを空ける訳にはいかないので後を追うのは諦めることに。
私はため息を小さくつくと再びキャンバスに向き直った。
コンコン。ノックの音が響く。
｢はい、なにか御用ですか？｣
｢あの、美術部に入部希望の者なのですが……｣
｢ああ！今開けますね｣
がらり、と音を立ててドアを開く。そこに立っている彼を見た瞬間に息が止まった気がした。
きらきら輝くエメラルドの瞳。
女の子みたいに真っ白な肌。
チョコレート色の猫みたいなくせっ毛。
少し掠れたようにも聞こえる声。
｢あの、どうかなさいましたか……？｣
｢いえ、すみません！お名前伺ってもいいですか？｣
｢うらたです。浦田渉｣
｢えっ｣
｢えっ？｣
目の前で不思議そうな表情を浮かべて可愛らしく小首を傾げる彼。……余計なことを考えるのは後だ後。
(……他人の空似？)
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ちょこ - 更新が止まってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！(´;ω;｀) (2020年1月18日 19時) (
レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
なぐも(プロフ) - 起きててよかった (2019年8月9日 0時) (レス) id: 928077fb8e (このIDを非表示/違反報告)
さっちゃん(プロフ) - と、とても面白く、、と、グハァ、、尊いです。。 (2019年8月6日 18時) (レス) id: 472af6cc69 (このIDを非表示/違反報告)
みくるちゃん(プロフ) - ゆゆゆ。ラ。さん» わー凄く嬉しいですありがとうございます(TT) (2019年7月18日 11時) (レス) id: 071efc0be3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ。ラ。 - さっき見つたんですけど、引きづりこまれました……！応援してます！！ (2019年7月17日 18時) (レス) id: ce683aa07c (このIDを非表示/違反報告)
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