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大学時代とは、今後の人生においてどう役に立つのか。
真面目に授業を受けてる人間なんてこの講義室に何人居るか。
そんな事よりもこの講義室にいる人間だけがこの授業を取ってる生徒なのか。
テストの日にはこれよりも1.5倍位の生徒が講義室に居るような気がしている。
世の中では日本の大学は他国の大学に比べて、入学が難しいと言われている。
その分、日本の大学は卒業が簡単だと。
逆に他国の大学は入学は簡単だが卒業が難しいと言われている。
幼い頃、両親にはAはきっと立派な大人になるわ。と言われていた。
私は、そんな大層な人間じゃない。
「なあ、照〜この後遊び行かね？三限飛ぼうぜ。」
後ろの生徒はいつもこうだ。耳に入る言葉を聞く限りこの授業にはサボらず何故かいる。これ以外の講義は被って無いはずだから本当に出てないのかは知らないけど。
だけどこの授業中には私の後ろの席で必ずこんな言葉を発してる。
私の虚栄心が訴える。
"こんな奴とは仲良くなるな"
茶髪で如何にも不真面目、左の耳にはフープピアスが2つ続けて付いている。
ノートを取ってるところ見たことない。
出席だけしてわざわざ私の後ろの席でいそいそと携帯ゲームに励んでいる。
「あ、やっべえ嘘だわ。三限飛べねえわ。次飛んだら俺留年」
「はあ？ふっか馬鹿だろ。阿部に必死に勉強教わって入学したくせに留年したら見せる顔ねえぞ。」
この人の周りは基本的にチャラチャラしている。
ふっかと呼ばれる彼は深澤くん。
その横にはいつでも照っていう人がいるイメージがある。
極偶に、翔太と呼ばれるこれまたチャラチャラとした見た目の奴がいるが、法学部のあの子はマジで抱けるとか如何わしい会話をいつもふっかと呼ばれる人と話してる。
席を変えようなんて何度も思った。
だけど、心のどこかでは彼らの会話を講義の暇潰しに使っている自分もいて楽しみにしていたりもする。
「あれ、ふっかさん。今日しょっぴー居ないんすか？」
「おー、目黒。知らね〜。出席だけいつも通りやってやったけど。」
大学生というものは類は友を呼ぶという言葉がぴったりな位同類が集まる。
そう思っていたのに…。
「あの、すみませんこれ、落としましたよ。」
「あぁ、すみません。わざわざありがとうございます。」
私の天敵が目の前に現れた。
彼の印象は最初はこんなものだった。
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作者名：はる | 作成日時：2021年3月20日 16時
