40 ページ41
.
翔太くんとまた話すようになって2週間くらい経って、電話したあの日から毎日ちゃんと翔太くんと会話を続けている。
くだらないスタンプで笑いあったりまた落ち着いたらご飯行こうって話になったり、深澤さんにありがとうって伝えて欲しいって言ったらふっかと何かあったの？とか翔太くんと付き合ってるのかなって勘違いしてしまうくらい毎日充実していた。
「なーんで、付き合ってないの？」
「うわっ、びっくりした」
仕事中に誰かに声を掛けられてびっくりしてしまい素が出てしまった。
「よっ、Aさん」
「目黒さんびっくりさせないでください」
「俺、何度も声掛けてたからね？反応なかったのAさんの方だもん」
小学生かってくらい唇をツンとさせていて本当に変装とかしないんだなと思ってそういう意味でもびっくりしてしまったし、わざわざお店に来るなんて何用だろうか？
「目黒さん今日は如何なさいましたか？」
「ん？前翔太くんが選んでくれたやつ！めちゃくちゃ良いなと思ってどれか俺分からないからAさんなら分かるかなって」
翔太くんに聞けばいいのにって言ってやろうかなって思ったけどわざわざ来てくださったお客様にそんなことは言えないので、これかな？って目黒さんに差し出した。
「あーこれ！こんなんだった！Aさんありがとう！」
「いえ、仕事なので気にしないでください」
「ねえ、なんでAさんしょっぴーと付き合ってないの？」
思わずは？と言ってしまいそうになった。そんなこと言われても私の気持ちと反して翔太くんが私の事好きなんてありえないし自分から言うのは彼の迷惑になってしまうから言えない。
「私なんて翔太くんつり合わないよ。」
「俺は、そう思わないけどな。」
深澤さんも目黒さんも2人揃ってそんなこと言って変に勘違いしてしまう。オタクって勘違いしやすいからそんなこと言うの辞めて欲しい。
「目黒さんはね？翔太くんの気持ちは分からないでしょ、はい、こちら商品になります。」
「お似合いだと思うのに。あ、ありがとうございます」
友達と話すような言葉とお客様用の言葉を交互に使っているから変な言葉になってしまっている。
深澤さんも翔太くんは幸せとか言ってくれるし、目黒さんにもこんなこと言われて頭の中は翔太くんでいっぱいになってしまった。
「難しいな…どうすればなんて分からないし」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 510人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スノW推し(プロフ) - きゅうばら、めっちゃ面白いし、花言葉や本数の意味も知れるので勉強になります。頑張って、ラウールくんまで書いてください。私の推しがラウールくんと阿部亮平くんなんで。 (2020年5月5日 17時) (
レス) id: 826a22354f (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - みんとさん» みんとさん、ほんとですか！みんとさんがドキドキ楽しんで貰えるように頑張りますのでこれからもよろしくお願いいたします(^^) (2020年4月21日 10時) (レス) id: 59e28b3d8d (このIDを非表示/違反報告)
みんと - 作者様!私の推し樹くんと翔太くんなんですよ!めっちゃ楽しみです! (2020年4月20日 20時) (レス) id: 117f5f4d5e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はる | 作成日時：2020年4月20日 4時
