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「車、ありがとうございます。」
「よし、じゃあ行くか」
「お願いします」
会社の車の中は深澤課長のことどう呼べばいいか分からないし、外ではタメ口を使ってと言われてるがどっちで話せばいいか分からない。
そんな器用では無い私は使い分けが難しいし結構普通に敬語で話してしまう。
「よし、1回降りるぞ」
「えっ?ここって」
「A、昼休憩ずっと仕事しててご飯食べれてないだろ。カフェで申し訳ないけど知り合いがやってるカフェだから。時間まで全然あるから、ご飯食べな。」
と言って連れてきてくれたのは知る人ぞ知るという感じのカフェだ。お昼時が終わっているのかお客さんはまばらだし美味しそうなサンドイッチなどがサンプルとして陳列されている
「あ〜、ふっかやん!えっ!なんなんどしたん!」
「こうじ、うるさい。サンドイッチとAはコーヒー飲める?」
「あ、カフェラテでも大丈夫ですか?」
「いいよ。サンドイッチとコーヒーとカフェラテ。」
「ええよ!すぐ作るわ、席で待っといて〜」
と言って元気よく返してくれた関西弁の人。深澤くんからはこうじと呼ばれていたが、知り合いがやっていると言っていたからあの人なんだろうか。
「はい、おまちどーさん!こうじ特製サンドイッチと、コーヒーとカフェラテ!」
「ありがとうございます。美味しそう…いただきます」
「ご飯スムージーだけの時とかあるの?」
「今日は買いに行く時間ないなと思ったから持ってきてるスムージー飲んでただけですよ。いつもはちゃんと食べてます」
「ここ、会社じゃないよ〜?」
といたずらっ子のような顔で見てくる深澤くん。多分敬語で話さなくていいよという合図なんだろう。
「一応仕事中だし、ダメかなって思って…ここのサンドイッチほんとに美味しい!なんでこんな店知ってるの…?」
「こうじが俺の知り合いでさ、大阪から出て来てこのカフェ開いて俺ずっと常連ですっげー良い奴なのよ。だからたまにこうやって来てんの」
「ふふぁざわふん、いふぉんなおみせしってふぉう〜」
「食べながら喋んなくていいから、ゆっくり話して」
と笑いながら言ってくれる深澤くん。多分伝わってはいるんだろうけどきちんと飲み込み、深澤くん色んなお店知ってそうってちゃんと言い直したらそんな事ねえよって笑い返してくれた。
「これ食べたら照たちのとこ行くぞ〜」
「はぁい。」
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はる(プロフ) - みきさん» お返事遅くなってしまい大変申し訳ありません。みき様いつもありがとうございます。行き詰まった時などに残り話数で阿部さんの告白シーンよりストーリーちょこちょこと書かせて頂きますのでどうか更新お楽しみにお待ちくださいませ。素敵な阿部さんとの恋愛をお楽しみに (2020年2月20日 1時) (レス) id: 59e28b3d8d (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - これから描かれる阿部ちゃんとのストーリーも気になりますが、出きれば、深澤くんのストーリーでの番外編で、阿部ちゃんとのハッピーエンドでのストーリーも描いていただきたいです。 (2020年2月17日 6時) (レス) id: 5ca5d758c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はる | 作成日時:2020年2月9日 18時