28-5 ページ46
.
阿部さんが今日のお礼と言って先程の昼食のお代を全て支払ってくれてご馳走になった。
あれ程深澤くんの事が気になっていたのに今は阿部さんの事も気になってしまっていて私はとことん優柔不断で狡い女なのであろう。
会社へ戻ると午後にやるべき仕事が残っていてそれを進めていつも通り定時ちょっと過ぎに上がれた。
明日は一応バレンタインなので、今日はチョコを作ろうと家に帰る前にスーパーに寄ることにした。
「あれ、宮舘さん？」
「あれ、Aちゃん。バレンタイン作り？」
「はい。宮舘さんは夜ご飯の買い出しですか？」
「そうだよ。あ、この材料的に作るのフォンダンショコラでしょ？あれ実は難しいんだよね。」
初挑戦のフォンダンショコラ。宮舘さんが難しいって言うもんだから少し心配になってきて作るものを変えようと思っていると宮舘さんが、俺でよければ手伝ってあげるよ？と言ってきてくれたので手伝ってもらう事に。
「すみません。手伝って頂くのに荷物まで持って頂いて…」
「こういうのは男がやるものでしょ？ごめんね、お家上がらせて貰っちゃって。」
「いえ、手伝って頂きますしそんな気にしないでください」
宮舘さんに教えて貰いながら明日わたすフォンダンショコラを作っていく。確かに難しくて宮舘さんのアドバイスが無いと美味しく出来なかったかもしれない。
「宮舘さん、本当にありがとうございます。夜ご飯作るので是非食べて行ってください。」
「そっか〜、じゃあお願いしようかな？一緒に作ろっか」
断ったが、宮舘さんは一緒にキッチンに立ち夜ご飯まで作るのを手伝ってくれた。本当に申し訳ない…
「やっぱりAちゃんは手際がいいね。いいお嫁さんになりそう。」
「宮舘さん、私自分の気持ちが分からないんです。」
「自分の気持ち？何かあったの？」
深澤くんと阿部さんの事を話した。
宮舘さんはうーん。と声を出した後に俺が言えることじゃないよ？だけど一緒に居て幸せとかこの人と一緒に居たら楽だなって思える方を選べばいいんじゃないかな？ふっかにもふっかの良さが合って阿部ちゃんにも阿部ちゃんの良さがあるんだからね？と言ってくれた。
一緒に居て幸せ、楽しいと思える方か…。
「今日は本当にありがとうございました。これ、ちょっと早いんですけどハッピーバレンタインです。宮舘さん。」
折角手伝って貰ったので出来たてのチョコを宮舘さんに渡した
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 344人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はる(プロフ) - みきさん» お返事遅くなってしまい大変申し訳ありません。みき様いつもありがとうございます。行き詰まった時などに残り話数で阿部さんの告白シーンよりストーリーちょこちょこと書かせて頂きますのでどうか更新お楽しみにお待ちくださいませ。素敵な阿部さんとの恋愛をお楽しみに (2020年2月20日 1時) (
レス) id: 59e28b3d8d (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - これから描かれる阿部ちゃんとのストーリーも気になりますが、出きれば、深澤くんのストーリーでの番外編で、阿部ちゃんとのハッピーエンドでのストーリーも描いていただきたいです。 (2020年2月17日 6時) (レス) id: 5ca5d758c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はる | 作成日時：2020年2月9日 18時
