ルシウスさん家 ページ8
目を開ければ見慣れない部屋
隣の椅子にはドラコ。
つまりはマルフォイ家の館だろう。
そういえば、天井の模様にも見覚えがあるな。
毛布を少し手繰り寄せて起き上がり、ドラコの袖を引っ張る。
『ドラコ、ドラコ』
「ん…A、起きたのか
父上が魔法省で倒れていたと…顔色も悪いし過労か？」
『ちょっと魔法省にこき使われていたのでね
やはり家の当主というのは面倒くさいことばかりです』
君は、将来そんな面倒な役を継がなければならないのですがね。ふへへと悪魔の尻尾と耳をはやしていそうな笑い方をすればドラコの心配の眉間のしわが消えてあきれ顔になった。
「明日はもう９月１日で出発だ。
今日はゆっくりしていろ」
そう言い残して彼はドアへと向かい、もう一度振り向いた。
「今何か食べるものと風呂を用意させるからくれぐれも、くれぐれもどこかへ行こうとはするなよ…？」
パタンと音を立ててドアが閉まるとともに体の力が抜ける。
長い溜息をつき、私の体を見た。
折れていたはずの骨はすべて修復され、体力こそは戻っていないものの、魔力はそこまでの違和感を感じさせない。
つまり、自己修復をしたわけではないということ。
では、だれが…？
そこで、例の尋問官のことを思い出した。
あの男はどこへ行っただろうか？
ドアのノックに思考はさえぎられ、ルシウスさんが部屋に足を踏み入れた。
『ルシウスさん、私を拾ってくれたようで…ありがとうございます。』
「いや、礼には及ばん。しかし魔法省も、卑怯なことをするようになりましたな。」
私の右手をとり、傷を確認するようにそう言った。
『傷はいったいどうやって…？』
「マルフォイ家に伝わる、治癒魔法がありましてね。
ホグワーツの図書室に隠してあったのだが」
見覚えあるのでは？と問われ、思い出す。
あの手帳か。
『え、マルフォイ家のものだとは知らずに…』
「別に、持っていて構わん。
…マルフォイの姓は"信じられない者"の意。
でも本来は、他を信じずにわが道を行けという意味。
わが先祖は頼らなくてよいように治癒魔法、蘇生魔法などいろいろと考え、子孫に残したのだ。」
一時期ではその魔法を学校で教え、マルフォイ家は有名に。
が、それもそう長くは続かず生命力を削る悪魔のような魔法を生み出した悪として、マルフォイ家は扱われるようになったらしい。
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あやにゃん(プロフ) - 架印�靴気�» 架印III様、誤字の指摘ありがとうございます！自分ではなかなか気づけない物で…申し訳ありません。 (2020年9月23日 23時) (
レス) id: 41b9de9ad7 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 喘息のページ。今更感半端ないですが、“ビックバーク”じゃなくて“バックビーク”です。 (2020年9月23日 22時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
あやにゃん(プロフ) - スカイさん» コメントありがとうございます♪ 貰えると心の支えになります((´∀｀*)) (2017年6月23日 7時) (レス) id: 64c80b7f49 (このIDを非表示/違反報告)
スカイ - とっても面白いです！頑張ってください！ (2017年6月22日 20時) (レス) id: 1e805a494b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやにゃん | 作成日時：2017年1月1日 0時
