ネズミ ページ49
『裏切った…ね』
怒りに震えるハリーを横目に私はシリウスに抱き着いた。
汚れた犬のにおいがする彼。
骨ばった手を見て胸が痛んだ。
「ハリー、この人たちはブラックが城に入る手引きをし、貴方の死を願っているんだわ！
吸血鬼と狼人間…それが２人の本当の姿よ！」
怯えか、怒りからか震える声でハーマイオニーは叫んだ。
『ばれてしまえばしょうがないですねぇ…？
でも正直裏切者呼ばわりというのは解せません。』
「そう、だね。
確かに私たちが狼人間、そして吸血鬼であることは否定はしない。
でもハリーの死を願ったことなど一度もないと、神に誓おう。」
リーマスは右手を心臓に当てた。
気まずくなった空気のなか、リーマスは口を開く。
「いつから気が付いていたのかな？」
「Aのことは前から。
なんとなく、怪しいと思っていたのが、この前、ハリーが忍びの地図で夜の学校を歩いた時の話を聞いたときに確信に変わったわ。
そして先生も。スネイプ先生の、レポートを書いてから。」
ゆっくりと、とぎれとぎれにハーマイオニーは言った。
『へぇ、やっぱり貴女は誰もが認める秀才ですね。
真実にたどり着くのが早い…』
２，３歩前に出れば、来るな！、とロンに拒絶される。
…悲しい。
「…私たちはシリウスの手引きは一切していないと、説明させて…」
リーマスは持っていた杖を３人に返した。
私は赤く光る水晶の杖をハーマイオニーに投げ、武装していないことを表すために仕事用のマントを脱いだ。
シャツの襟もとに光る魔法省のバッジに３人の視線を感じる。
「まず、なぜ君たちがここに来たか、だ。」
ハリーは疑いのまなざしを向けながら聞いた。
「忍びの地図だよ。
君から預かっている、あの、ね。
使い方はもちろん知っている。地図を描いた１人だからね。
学生時代、友人は私をムーニーと呼んでいた。」
『私はドールと、呼ばれていました。』
それからリーマスは地図でここへ向かっているのを見てやってきたと説明した。
私は、魔法省大臣たちといたことを…
「シリウスがロン、君ともう一人を暴れ柳に引きずり込んだ時は少し驚いたよ。」
『さぁ、ロン。
そのネズミを見せてください。
それはただのネズミではなく、私たちの旧友、ピーター・ペティグリューのアニメ―ガスの姿です。』
ロンは驚きで顔をゆがめた。
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あやにゃん(プロフ) - 架印�靴気�» 架印III様、誤字の指摘ありがとうございます！自分ではなかなか気づけない物で…申し訳ありません。 (2020年9月23日 23時) (
レス) id: 41b9de9ad7 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 喘息のページ。今更感半端ないですが、“ビックバーク”じゃなくて“バックビーク”です。 (2020年9月23日 22時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
あやにゃん(プロフ) - スカイさん» コメントありがとうございます♪ 貰えると心の支えになります((´∀｀*)) (2017年6月23日 7時) (レス) id: 64c80b7f49 (このIDを非表示/違反報告)
スカイ - とっても面白いです！頑張ってください！ (2017年6月22日 20時) (レス) id: 1e805a494b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやにゃん | 作成日時：2017年1月1日 0時
