"病弱設定" ページ42
短い冬休みはすぐに終わって学校に戻る日になってしまう。
変わったことと言えば、レギュラスのお小言が少し減ったのと、私たちのちょっと微妙になってしまった関係だろう。
微妙になったといっても、最初から変わらないようなものだけれど…情を埋めるための体の関係は前からあったし。
「二人とも元気にしてた？」
ハリーが私たちを見つけ駆け寄ってきた。
完全にホグズミードのことを忘れきっているようで、純粋に笑顔を浮かべている。
『もちろん、ハリー！
私はいつでも元気ですよ』
えへえへ笑いながら言う私にあきれ顔のレギュラスがツッコミを入れる。
「へー
よく言いますね、高熱でひどいことになっていたというのに」
『言わないでくださいよ〜
せっかく病弱設定も忘れ去られたと思ってっ』
ここ数日間、特に体もだるくないのに続く咳に阻まれる。
とまらない咳に少しいらだちと息苦しさを感じながら、体を丸めるようにしゃがみこむ。
「A？」
ハリーが一緒にしゃがんで背中をなでてくれる。
ゼイゼイという呼吸音が聞こえてくる。
どうも、私の体はあまり長く持つ気はないらしい。
最近になってこんなにいろいろと症状が出てくるのは、外に出ていろいろやっているからだろうか。
まぁ、今までは屋敷の中にこもってほとんど何もやっていなかったのだから、体がついてこなくても無理もないだろう。
ゆっくりと深呼吸をするように息を吐く
収まってくる息苦しさに少し安心しながら上をむく。
レギュラスに呼ばれたセブルスが向こうから早足でやってくるのが見える。
「大丈夫…じゃないよね。
顔が真っ青だ」
ハリーは私の肩を支えながらそう言った。
口を開くだけで出そうになる咳のせいで何も返事ができない。
おそらくそれを察したであろうセブルスは私を抱き上げて地下の自室には向かわず、３階にあるダンブルドアの部屋へと走る。
すれ違う生徒たちに好奇の目で見られ、少しうっとうしく感じるが、それをくみ取ってくれるよい生徒もいるようで、遠くで監督生だ、緊急だから道を開けろと声が聞こえる。
見ていたといわんばかりの対応をするダンブルドアに感謝の気持ちとすこしの不信感を覚えるが、今はそんなことは言ってられない。
「カモミールとショウガ湯だ。
喘息にはおそらく効く。」
ぶっきらぼうにセブルスが白のマグカップを私に手渡す。
ゆっくりとそれを飲めば、少しずつ楽に感じてくる。
あぁ、本当に嫌だ
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あやにゃん(プロフ) - 架印�靴気�» 架印III様、誤字の指摘ありがとうございます！自分ではなかなか気づけない物で…申し訳ありません。 (2020年9月23日 23時) (
レス) id: 41b9de9ad7 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 喘息のページ。今更感半端ないですが、“ビックバーク”じゃなくて“バックビーク”です。 (2020年9月23日 22時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
あやにゃん(プロフ) - スカイさん» コメントありがとうございます♪ 貰えると心の支えになります((´∀｀*)) (2017年6月23日 7時) (レス) id: 64c80b7f49 (このIDを非表示/違反報告)
スカイ - とっても面白いです！頑張ってください！ (2017年6月22日 20時) (レス) id: 1e805a494b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやにゃん | 作成日時：2017年1月1日 0時
