スネイプ先生 ページ18
ハリーはリーマスの持つゴブレットをにらみながら何かを決意したように言った。
「先生、生徒の中には、スネイプ先生は闇の魔術に興味があると、思っている人がたくさんいます。」
慎重に言葉を選びながら話しているせいか、とぎれとぎれだった。
「そうかい？」
「スネイプ先生は闇の魔術に対する防衛術の座を手に入れるためなら何でもすると、そう言う人もいます。」
気にしていないようなリーマスの言い方に少しイラつくように強く言う。
『その場合の何でもは今の状況からして毒殺する、とでも言いたいのでしょうか？』
大人なら吹き飛ばしていましたよなんて心の中で思いながら、図星というかリーマスの前で言われたことを恥じるように彼は顔をしかめた。
「まぁまぁ、ハリー、Aさん、そうピリピリしないで
僕は仕事を続けようかな。
それに、外出組もそろそろ帰ってくるでしょ。」
無理やり誤魔化すようにリーマスはハリーを立たせた。
『ハリー、言いすぎましたね。ごめんなさい
では私もレギュラスを迎えに行かなくては！』
リーマスはにっこり笑ってモンブランおいしかったよと言ってくれた。
――――――
セブルスにケーキを渡し、玄関へと戻ればちょうど外出組が帰ってきたようだった。
「はい、甘いものではないけれどハッピーハロウィン」
レギュラスは上着を脱ぎながらリボンのついた紙袋をローテーブルの上に置いた。
『わぁ…』
中に入っていたのは瞳と同色のブローチがついた黒のベレー帽。
「まぁ、寒さをしのぐには向いてませんが、似合うかなって。
…僕からもトリックオアトリート」
胸のときめきも一瞬で消え去って、さぁっと血の気が引いていくのすら感じる。
なんで今日に限って他に渡せそうなものが用意されていないのか。
いつもならクッキーを作り置いているのに…！
『…いやぁ…リーマスが思ったより甘いものが好きで』
目をそらしながら言えば
「何をいまさら」とあきれられる。
『いや、だって、だれも学生のころ以上に食べるなんて思わないでしょう？』
あれだけ食べて何で太らないのかが本当に不思議だ。
ホグワーツ七不思議に登録できるのでは？
あ、でもこの学校ポルターガイストとかたくさんいますね。
『レギュラス、勘弁してくださいませ…』
「問答無用」
綺麗な顔でふっと鼻で笑われ、口端から彼の白い歯がのぞく。
…暗転。
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あやにゃん(プロフ) - 架印�靴気�» 架印III様、誤字の指摘ありがとうございます！自分ではなかなか気づけない物で…申し訳ありません。 (2020年9月23日 23時) (
レス) id: 41b9de9ad7 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 喘息のページ。今更感半端ないですが、“ビックバーク”じゃなくて“バックビーク”です。 (2020年9月23日 22時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
あやにゃん(プロフ) - スカイさん» コメントありがとうございます♪ 貰えると心の支えになります((´∀｀*)) (2017年6月23日 7時) (レス) id: 64c80b7f49 (このIDを非表示/違反報告)
スカイ - とっても面白いです！頑張ってください！ (2017年6月22日 20時) (レス) id: 1e805a494b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやにゃん | 作成日時：2017年1月1日 0時
