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簡単に結論を言うと、僕は両親のもとに帰った。
両親と魔法省に手紙を出し、レギュラスとドラコの同席のもと再会を果たした。
シナリオは、トライウィザードの最終種目のあの日、致命傷を負った僕はその場に居合わせたスパイであったレギュラスとAに助けられ、かくまわれていた。
殺したと思われていた僕が生きているとばれれば死喰い人がもう一度殺そうとしてくるだろうから身分を隠していた。
みたいな。
ヴォルデモートがこの世を去ってからもう時間がたっているという点については、ドラコやレギュラス達の魔法省関係が忙しくて一堂に会する暇がなかったから。
「ほ、本当に…生きていたんだな…！」
父さんは両目いっぱいに涙をためて、押しつぶしたような声だ。
母さんもハンカチでぬぐい切れないほどの涙を流して、僕に手を伸ばす。
幸いにも吸血鬼の後遺症がほとんど残らなかった僕の体温はまた人間程度に温かい。
冷たくない僕の手を握って、母さんはついに膝から崩れ落ちた。
きっと冷たくなった死体が一瞬ちらついたんだろう。
「帰るのが遅くなってごめん。父さん、母さん。
ただいま…って言っていいのかな？」
がばりと僕が知る父よりもずいぶんと痩せた体に腕を回される。
僕の所為で痩せさせてしまったと思うと心が痛い。
「セドリック…遅くてもいい。
生きていてくれたのであれば！」
ーーーーーー
ードラコ視点ー
「チョウ・チャンとの結婚式ね…」
「パンジーも招待されたのか」
レモネードをマドラーで一生かき混ぜている彼女がつぶやいた。
セドリックがこの屋敷を出た日と同じような、快晴だ。
「ええ。
でも出席は見送るわ。プレゼントだけ送っておこうかしら。」
「そうだな…本来僕たちはかかわりがないほうがいい。
あいつはハッフルパフの友人たちと馬鹿みたいに笑ってるのがお似合いだ。」
「仕事を紹介したりとそうとう世話焼いていた人が何か言っていること。」
そりゃあ卒業証明書持っていないから僕かレギュラスが身元保証人になってやらないとと言い訳をしようとすれば彼女は面倒くさそうに手を振った。
「いいのよ。
皆がそれなりに幸せに生きてれば。」
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スミレ(プロフ) - 時間をかけて楽しみながら読むことができました。すごくいい作品に出会えて嬉しいです ありがとうございました (8月22日 2時) (
レス) @page12 id: aadb1f51a4 (このIDを非表示/違反報告)
mikan(プロフ) - 読んでいて楽しかった。ありがとう (2023年4月3日 0時) (レス) @page24 id: 482089f0ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやにゃん | 作成日時：2021年11月24日 20時
