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価値観 ページ23

「そう…か。

ヴォルデモートの体の中で僕の血が生き続け、そしてレギュラスの体の中でAの一部が生き続けている。」


『正確にはあの心臓は、私のものではないのですけれどね。』

昔と同じ、腰くらいの長さの透き通る髪をいじりながら彼女はそういった。
赤いブドウのような瞳は長いまつ毛に縁どられていて、空間と相まってとても幻想的だ。

「じゃが体をめぐり、魔力を供給していたのは間違いなくAさんの血じゃ。
そしてレギュラスを助けたのも、な。」



ーーーーーー

たくさんの話をした。

ダンブルドア先生が悪人なのか、善人なのか。

Aは悪人なのか、善人なのか。


だれが自分本位で、だれが自己犠牲もいとわないような無欲な人間なのか。


結局のところ、そんなことは僕にはどうでもいいのかもしれない。

大事なのは世間一般の、第三者からの評価ではなく、僕がどう感じているかだ。


いくら先生が自分は強欲で、愚かで、傲慢だとそういっても。

確かに不透明な言葉遊びで危険な旅に僕が出ることになり怒りがわいたこともあったけれど。

僕にとってはあのダーズリー家から解放してくれた救世主で、一番いい教師だった。


Aがいくら自分本位で、他人を犠牲にしてでも自分が好きなものを救う最低な生物だといっても。

僕にとってはやっぱり大切な友人で、きれいな吸血鬼で、そして妹のような姉のような母のような。そんな人なんだ。

 
 

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あやにゃん(プロフ) - ベルモットさん» ベルモット様、コメントありがとうございます。 話の筋は一緒でも、結構映画版と原作で違ってきますよね〜 それに原作でも言語で印象がかなり変わってくるので面白いところです(´˘`*) (2020年12月28日 19時) (レス) id: 64c80b7f49 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 死の秘宝を読みはじめました。近頃、原作を読んで気がついたところが、映画と原作の中で違いがあったり、映画オリジナルである部分もあったり、と見返して見ると考え深いですよね。 (2020年12月28日 4時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あやにゃん | 作成日時:2020年11月20日 2時

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