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子供時代 ページ11

すましてていけ好かないやつ、と最初は思っていたバーテミウス・クラウチJr、バーティと友人になった。
ホグワーツに入るまで学校には通わず、ずっと家で家庭教師と勉強してきたという彼は僕のよき理解者であった。
学力的にも精神年齢的にも(まぁ、若かったからこそ子供っぽい周りを見下していた、というのはあったけど)近しい彼と休暇中も遊ぶようになるまでさほど時間はかからなかった。

僕の学校生活一年目が終わって夏休み。
バーティを家に呼んでいたところ、兄がAを家に呼んだ。

その頃は休暇中はマナーハウスにいたから何人客を呼んでも部屋が困ることはなかった。


「レギュラス、一週間ほどお世話になりますね。」

バーティとおやつを食べようとダイニングに降りてきたら先輩がいたものだから僕達はかなり驚いた。


でもその夏からA、バーティと僕、すこししてからセブルス先輩の仲が良くなり、Aは兄の客というより僕の客として屋敷に招待されることが多くなった。

そのころとった写真が、つい最近までブラック家のタウンハウスに飾られていた。
懐かしくもまぶしい、学校時代のいい思い出である。


「貴方、本当に昔からAのことが好きだったのね。
それにしてもここまで気づかないAはそうとうな鈍感ね。知ってたけれど。」

ロンとのことで幾度となくすれ違いをしていたハーマイオニーが小さく言葉を漏らした。
まぁ、はたから見ればあからさまなほどに僕はAにアピールしていた。そういわざるを得ないだろう。
最初の方はまだ遠回しにしていたつもりでも、全く気付かないものだから…

でも数年諦めじと気持ちをあらわにしても全く相手にされないのできっとそういう風にみられないのだろうと僕は彼女をつくった。

確か…Aへの女子のあたりが強くなっていて、僕のせいだとそう思ったのもあったはずだ。


「君、モテたんだね。
何人目だい?」

シーンが変わるごとに違う女子と手をつないでいる若い僕を見たロンはジトっとこちらを見た。
しょうがないじゃないか。


「満たされることを愛と勘違いするような子供に育ててはいけませんよ…?
子供って意外と両親からの愛とか、感情とかに敏感なんですから。」

僕と兄も大きくなってきて、両親の喧嘩が絶えず、家での雰囲気は最悪なものとなってきていた。

 
 

父→←勉強



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あやにゃん(プロフ) - ベルモットさん» ベルモット様、コメントありがとうございます。 話の筋は一緒でも、結構映画版と原作で違ってきますよね〜 それに原作でも言語で印象がかなり変わってくるので面白いところです(´˘`*) (2020年12月28日 19時) (レス) id: 64c80b7f49 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 死の秘宝を読みはじめました。近頃、原作を読んで気がついたところが、映画と原作の中で違いがあったり、映画オリジナルである部分もあったり、と見返して見ると考え深いですよね。 (2020年12月28日 4時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あやにゃん | 作成日時:2020年11月20日 2時

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