序列 ページ7
「遅い。遅刻すれすれだ。」
私達がとっくに机に座って会議が始まるのを待っているのに対して、新しいお気に入りとなったセブルスは会議が始まる２分前に到着した。
「セブルスここへ。
光栄に思うといい、俺様の右隣に座れるのだからな。」
蛇のような凹凸の少ない顔に奇妙な笑みを浮かばせて、あの人はセブルスを席に着かせた。
私の真前、序列で言えば第一位の席である。
ちなみに私はダンブルドア先生をわざわざ突き落として闇の印をあげたことを気に入られて第二位の席に。
私の左隣の第四位の席は追い詰めたドラコ。そしてセブルスの隣には魔法省でスパイとして働いているヤックスリーと、ホグワーツでの戦いでの功績が認められたドロホフ。
それ以下は特にあの人の指定はないけれど、暗黙の了解があるのか六席目がベラさん、そして隣にシシーさんにルシウスさん。
レギュラスは正式に死喰い人ではなく、私の命令しか基本聞きませんと公言しているので私の背後に立っていることが多い。
今日は私の左背後…つまりドラコとの間に立っていた。
ハリーに傷を与えるためには兄弟杖ではならないと、ルシウスさんの杖をうばったあの人は、代わりにその杖を受け取ろうとするルシウスさんを嗤った。
アズカバンから解放するだけでは飽き足らず、俺様の杖まで所望するか、と。
『ルシウスさん、私の杖を貸しますよ。
ローズウッドの中でも綺麗な黒のアフリカンブラックウッド。真偽はともかく、芯は天使のはねを使用しているとか…』
こんな闇の魔法が似合わない杖で良ければどうぞ。
そう差し出せば、彼はチラチラと周りの様子を伺いながら受け取った。
彼ならこの杖が得意そうな白魔法を使ってあげられそうだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 43人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あやにゃん | 作成日時：2020年5月5日 2時
