プロゲーマーから求婚されました【CR Selly】

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「…はい、たくさん考えましたが、やっぱりSellyといたいです。どんな壁にぶつかっても、彼となら大丈夫だと思って」

「…そう」


おじじさんからの視線が痛い。
私もだんだん不安になってしまい、Sellyの手を握り返す。

大丈夫。
Sellyといられるよう、たくさん努力しようって決めたんだから。


「……いや〜！その言葉が聞けてよかった！ねーみんな！！」

「「おおぉ〜」」


真剣な眼差しから一変、おじじさんの雰囲気が明るくなる。なぜか周りの皆も拍手を送ってきた。


皆に聞かれるわ通行人に見られるわで、正直恥ずかしさが限界突破しそうです。


「Aさん。Sellyね、最初は日本に来るの渋ってたんだ、やることも特にないって言ってて。

…でもある日を境に、急に楽しそうにし始めたもんだから、なんでだろうってメンバーに聞いたら、あなたのことを教えてもらったんだよ」

「そうだったんですか…」


知らなかった。彼はいつも楽しそうに過ごしていたから。
チラッと彼を見ると、恥ずかしいのか顔を反らされた。


「Aさん。あらためて、Sellyのことをよろしくお願いします」

「あっ、こ…こちらこそよろしくお願いします！」

「おじじ親みたいですね〜」


お互いに頭を下げていると、Ras選手がそう言う。
そんなRas選手をいつの間にか動き始めていたSellyが蹴り上げていた。酷い。




――こうして、CRの皆に見守られながら、
私とSellyは晴れてお付き合いをすることになったのである。




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