プロゲーマーから求婚されました【CR Selly】

＊ ページ12

そこからはもうすごいのなんの。
ニセSellyさんが盆栽にいた全ての敵を蹴散らし、私の蘇生までしてくれた。

蘇生ホヤホヤだったがニセSellyさんが敵を倒してくれたおかげで物資もアツイ。生きてた頃より充実している。


「ニセSellyさん強いですね〜！やっぱりSellyって使うだけありますね」

「あぁ？」

「でもなりすましは良くないと思いますよ。ニセSellyさん強いし自分の名前使えばいいのに」

「…シーb」


また芝って言った。なんだよそれは。
まぁそんなことより安置が来ているのでさっさと安置内に向かおう。


「あー、えと、名前」

「あ、Aです。」


やべ、思わず教えてしまった。


「A、さん？なんで俺、偽物と思う？」

「呼びにくそうだから呼び捨てで良いですよ。
…あ〜理由か、だってSellyさんって女性ですよね？だから男の人はなりすましって分かりますよ」

「は？！」

「え、だってキャラクター女の子でしたよね？」

「……。」


ガタンッと物凄い音がした。恐らくニセSellyさんの方で何かあったのだろう。
というか思わず気遣いで呼び捨てを許諾してしまった。バカこの。


「AはYouTube、見ない？」

「あ〜たまに見るかな？」

「Sellyは？」

「Sellyさんの？あー、私ジブ使いの人ばっかり見るからあんまり見たことないですね。でもSellyさんが強いの知ってますよ！」

「……。」


やけに食い下がるなと思っていたが今度は黙り始めてしまった。

どんだけ騙せなくて悔しかったんだ…。(違う)



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